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なぎ
7歳のチワワのモナの飼い主。
犬の管理栄養士/ペット栄養管理士/上級食育アドバイザー

自身の経験を活かし、企業様との手作りごはんやおやつのレシピ開発・作成から、商品を売りたい飼い主さんへのレシピ相談などに精を出している。

愛犬の毎日をもっとステキに!をモットーに当ブログ「チワワごはん」で情報発信中。
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犬にビタミンEをあげると皮膚炎とがんの予防ができる

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犬にビタミンEってどんな効果があるの?

食材からビタミンEをあげたいんだけど、ビタミンEが多い食べ物ってなに?

ペット用のビタミンEサプリが見つからない。人間用のをあげてもいい?

というお悩みにお答えします。

この記事を読むと、ビタミンEの効果や、ビタミンEの多い食材がわかります。

ペット用のビタミンEサプリが見つからないときの解決法までしることができるので、ぜひさいごまでみてみてください。

この記事の著者

  • ペット栄養管理士         
  • 犬の管理栄養士
  • 上級食育アドバイザー
  • 日本ペット栄養学会正会員
  • Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
  • 手作りごはん歴7年
  • 食品衛生管理者
くわしいプロフィール

自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」

目次

ビタミンEは犬の皮膚炎とがんを予防できる

ビタミンEは、病気をはねのける力がつよいビタミンです。

とくに、がんの原因となる物質をやっつけるので、がんの予防ができます。

犬の皮膚の炎症やかゆみをおさえるはたらきもあります。

そのことから、動物病院では皮膚炎の治療にビタミンEが使われることがよくあります。

ビタミンEのそのほかのはたらき

  • 糖尿病の予防
  • 肝臓病や腎臓病の予防
  • 血の流れをよくする
  • 体のこりや冷えを改善する

ビタミンEには、からだの内側からととのえてくれるはたらきがあります。

ビタミンEが不足するとどうなるの?

長期間ビタミンEをとっていない場合、筋肉が作れなくなり、痩せ、不妊などを引き起こす可能性があります。

ただ、普通の生活で不足することはめったにありません。

ビタミンEをとりすぎるとどうなるの?

ビタミンEは中毒性が低いため、犬がビタミンE過剰症になったというほとんど報告はありません。

大量のビタミンEを注射器などで直接体内に入れると、肝臓の障害や骨の異常がみられます。

ビタミンEが多い食材ランキング

  • ひまわり油
  • アーモンド
  • 小麦はいが
  • 綿実油
  • ナッツ類(とくに落花生やひまわりのたね)
  • 西洋かぼちゃ
  • モロヘイヤ
  • 大豆油
  • 米ぬか
  • きな粉

ランキング内の食材は、すべて犬が食べても大丈夫な食べ物なので、安心して与えてください。

どのくらいあげたらいいの?

毎回の食事で与えるのでなければ、量に決まりはありません。

私は、超小型犬にアーモンド2〜3粒、油はひとまわし(10gほど)をごはんに混ぜています。

栄養バランスも考えて、同じ食材だけではなく、ビタミンEを含むいろいろな食材を与えましょう。

ビタミンEと油は仲が良い

ビタミンEを食材からとってもらうときは、油と一緒に与えるととても効率がよいです。

なぜなら、ビタミンEは油にとけるためです。

食材からあふれたビタミンEを、油がキャッチし、もれなく吸収できるよう手伝います。

お互いに仲が良いので、一緒にとってあげることで効率よく栄養素を補給することができます。

犬はビタミンEサプリよりも食材からとる方が理想的

ビタミンB郡などの毎日おしっこに変わる栄養素とは違い、ビタミンEは頻繁に体の外には出ていきません。

また、サプリメントはビタミンEが凝縮されているため、毎日、長期間与えると摂りすぎになる可能性があります。

摂りすぎたことで病気や不調が起こる可能性はきわめて低いため、サプリメントを避けるべき!というわけではありませんが、安全に愛犬にビタミンをとってもらうためにも、リスクがあることを覚えておきましょう。

ビタミンEは体の外にでるタイミングが少ないだけで、体のなかにい続けるということはありません。

体のつくり上、アーモンドやひまわり油などからとるほうがビタミンEが吸収しやすく、取りすぎのリスクも低いため、なるべく食べものからとる事がおすすめですが、なかにはサプリメントを積極的に活用したいときがあります。

ビタミンEのサプリメントを活用したいとき

毒性が低く、多くのよい働きをもつビタミンEは、特定のタイミングで取り入れることで安全に愛犬のサポートをすることができます。

こんなときはビタミンEを取り入れたい

  • 栄養素の消化がはやい手術前や術後
  • シニア期にはいり、体調を崩しがちなとき
  • 肉球が冷たく、からだが冷えているとき
  • 子犬をうむ計画があるとき
  • 皮膚にかゆみやあかみがあるとき

上記のような状況でサプリメントを与える際は、フードを与えている方は週に1~2回、手作りごはんを与えてる方は週に2~3回ほどを目安に与えましょう。

人間用のサプリメントを与えるときは、記載されている体重あたりの量を愛犬の体重に換算した量を参考に与える量を決めると、ちょうどよい量を与えることができます。

例.
体重50㎏の成人は1カプセル(5g)のサプリだった場合、体重10㎏の犬は1g

どのくらい与えたらいいのか迷った時の計算にお使いください。

参考資料

阿部又信(2009)『FEDIAF (欧州ペットフード工業会連合) による栄養ガイドライン』J-STAGE.

阿部又信(2008)『動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学』日本小動物獣医師会 動物看護士委員会監修 ファームプレス社.

須崎恭彦(2009)『愛犬のための症状・目的別食事百科』講談社.

中嶋洋子(2016)『栄養の教科書 改訂新版』新星社.

中屋豊(2009)『図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム社.

日本食品標準成分表2015年版(七訂)

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