愛犬を新しい引っ越し先に早く慣れさせたい。どんな方法がある?
引っ越しのストレスをなるべく減らしてあげたいんだけど、実際に犬と引っ越した人で、うまくいったストレス軽減方法ってなにかある?
もし、問題行動とかしたらどうしよう?そういうときに、どうやったらいいのか知っておきたい。
という方のお悩みにお答えします。
私も東京から沖縄に引っ越し、新しいおうちに慣れるか心配でした。
そこで、私なりにストレスをケアを実践したところ、問題行動等を起こすことなく、かなりリラックスしている姿がみられました。
この記事では、1ヶ月で愛犬を新しいお家に慣れさせる方法や、引っ越し先でのストレスの軽減方法やさらに、よくある問題行動の対策方法をまとめています。
愛犬との引っ越しを考えている人や、引っ越し先で愛犬のストレスケアに悩んでいる方の不安がすこしでも減らせたらうれしく思います。
犬を1ヶ月で引っ越し先に慣れさせた方法
- 前のおうちで使っていたものを使う
- 基本的にフリーにする
前のおうちで使っていた物をつかう
前のお家で使っていたものを洗濯をせずに新居に持ってきて、クレートやソファなどに置きました。
やはり、犬にとって前の家のニオイがするタオルやおもちゃがあると安心するようで、タオルの上に寝ることが多かったです。
基本的に自由に
私が愛犬をみれるときは、新居の新しい匂いや聞こえる音などに慣れてもらうために室内を自由にさせ、うしろからついて行っていました。
自由に過ごしてもらう方が新しい家を探索でき、新しい家を知るきっかけが増えるのではと思い、夜眠るとき以外はなるべく自由に過ごしてもらいました。
トイレは覚えていないため、トイレしそうになったら連れていき、子犬の時のように一から教えました。
いろんな匂いがするモナ…
引っ越し先で愛犬のストレスを減らす方法
愛犬が新しいお家でストレスばかり溜めてしまうと、新しいお家は楽しくないと覚えてしまうのでは。と思い、上記の2つに加えて、ストレスケアを行いました。
引っ越して1か月までは愛犬が喜ぶことをさせ、ストレス軽減
大好きな広い公園にお散歩に行ったり、好物をいれたごはんをひんぱんに作ったり、クレートで眠りたくなさそうなときは一緒に寝ました。
甘やかしたからといって問題行動は一切なく、1か月後にはあおむけで眠ったりとリラックスしている様子がみられました。
刺激を減らしてストレス軽減
犬用のアロマやマッサージ、リラックスできるBGMなどもストレス緩和方法として有名ですが、新しい変化が刺激になると思い、愛犬が試したことないことは行いませんでした。
愛犬によってはアロマなどが効果的なこともあるので、新しいこと好きな愛犬や好奇心旺盛な性格の場合は、取り入れてみるのもよいかもしれません。
慣れてほしい!ではなく、いつか慣れると考えてプレッシャー削減
私がはやく慣れてほしい!とせっせとおうちを紹介すると、やめて…という表情をされ、慣れるには愛犬のタイミングがあり、私が強要するのはちがうとあらためて実感しました。
私が小学生の時に新しい学校に転校したとき、友達になろう!とグイグイこられ、ありがたいけど、緊張してるから今はそっとしておいて…と思ったのを思い出しました。
いつか慣れたらいい。というドシっとして構えて接すると、愛犬によけいな不安やプレッシャーを与えずに愛犬のぺースで新しいおうちに対応できると感じました。
引っ越し先でよくある問題行動と対策
愛犬にかなりのストレスがかかっていると、吠える、いたずらする、などの問題行動をしてしまいます。
引っ越し先でよくある問題行動の対策をまとめました。
あちこちでトイレをするようになったら?
対策:トイレトレーニングを1からやり直す
私の愛犬は、はじめからトイレトレーニングをやりなおしました。
こちらの記事で、くわしいトイレトレーニング方法を解説しています。
▶︎2週間でできる成犬のトイレのしつけ方【室内で放し飼いを目指す人向け】
トイレをお家でしなくなったらどうしたらいい?
愛犬が外でおしっこする時に、トイレシーツをお尻のしたに敷いておしっこのついたシーツを持ち帰るか、ティッシュにおしっこをつけて持ち帰って、トイレシーツにつけましょう。
そのトイレシーツを、愛犬がいつもいる範囲にトイレシーツと一緒に敷き詰めて、しばらく様子をみましょう。
トイレができるようになるまでは、普段ケージやサークルにいれて、トイレしそうになったトイレシーツの上に連れていくことも同時に行いましょう。
無駄吠えするようになったら?
対策:1週間は様子を見る
引っ越したばかりのころは、愛犬がいつもと違う行動をすることも多いです。
なので、無駄吠えしたとしても1週間くらいは様子をみましょう。
新しいお家に慣れてくると、徐々に吠えなくなってきます。
対策:ずっと吠えていたら、トレーニングか獣医師さんに相談を
もし、1週間以上たっても、愛犬がずっと吠えている場合は、ストレスケアをしながら無駄吠えの原因をつきとめて、無駄吠えする要因に近づけないようにしましょう。
たとえば…
- 配達人に吠えるなら、配達の人がくるまえに玄関から遠い部屋でまってもらう
- 来客に吠える場合は、来客の数を減らしたり、一時預かりを利用する
- 理由もわからずに吠えている場合は、お散歩にいってストレス発散させる
愛犬の無駄吠えの主な要因は、飼い主さんか環境に原因がある、または多頭飼いによる連鎖ということがわかっています。
かなりイラついていたり、不安そうで落ち着きがない場合は、私たちが思っている以上にストレスがかかっているので、獣医師さんに相談し、いちはやく愛犬のストレスを軽減してあげましょう。
ハウスをきかなくなったら?
対策:お家になれてからクレートトレーニングしよう
愛犬が新しいお家に慣れてきた頃に、クレートトレーニングをし、いまは新しいおうちに慣れさせることを最優先すると、余計なストレスをかけずにすみます。
引っ越したばかりはストレスが多く、環境に対応しようと必死なのか、私の愛犬も、引っ越したばかりのころはハウスを聞いてくれませんでした。
新しいお家にきて1ヶ月くらいたったころに、自分で入るようになったため、愛犬のタイミングでハウスを聞くようになります。
ごはんを食べなくなった
対策:愛犬の好物をつかってごはんを作ろう
愛犬が好きなお野菜やお肉などをごはんにトッピングしたりして、食べさせましょう。
対策:無理してあげない
好物もおやつも食べない、一切の食事を受け付けなくなった場合は、かなり疲れ切っています。
そのときは無理してあげないで、愛犬がぐっすり眠れるような環境を整えましょう。
2日以上何も食べてない上に、表情がかなり疲れている、下している場合は、獣医師さんにみてもらいましょう。
お留守番中にイタズラするようになったら?
対策:できるならお留守番の頻度を減らそう
引っ越してまもないときは、愛犬のためにもなるべくお留守番の頻度を減らした方が問題行動を減らせます。
まだ慣れていないところにひとりぼっちは、人間でも不安です。
もしお留守番が多くなってしまう場合は、愛犬をケージの中で生活させたり、イタズラの対象をなくしたりして、イタズラしたくてもできないような環境を作りましょう。
対策:お留守番トレーニングをやりなおす
トイレトレーニングと同じで、子犬と思って、お留守番トレーニングを1から教えると、愛犬も新居でのお留守番に慣れてくれます。
まずは3分、新居でひとりぼっちにさせてお利口さんにしていたら、5分、10分と少しづつ増やして慣らしていきましょう。
愛犬と引っ越すときに覚えておきたい2つのこと
- 基本的にしつけは1から
- 問題行動を起こさない犬もいる
基本的にしつけは1から
引越しをすると、基本的にしつけはやりなおしということを学びました。
前はできたのに。と考えずに、新しく大きな子犬を迎えた。と考えると、楽にしつけができました。
私の愛犬は、トイレトレーニングとクレートトレーニングは、はじめから教えました。
一度覚えていたことは、すんなりと覚えてくれるので、あまり考えすぎないでも大丈夫ですよ。
問題行動を起こさない犬もいる
私の愛犬は、引越しによるストレスで問題行動をすることはありませんでした。
私は心配症なので、愛犬と引っ越す前にいろいろな記事や本を読んでいました。
本やネットをみて、「トイレしなくなったらどうしよう」「ご飯食べなくなったらどうしよう。」と思っていたのですが、私の愛犬は前から住んでいたかのようにくつろいでいました。
みんながみんな問題行動を起こすというわけでもないので、あまり深く考えなくても大丈夫です。
まとめ:ストレスケアをしてあげると引っ越し先も楽しくなる
愛犬との引っ越しにストレスケアをしてあげると、家に慣れるのもはやくなり、新居でも楽しそうにしてくれます。
「それってあなたの犬が、神経図太いんじゃない?」と思う方がいるかもしれませんが、私の愛犬は、枯れ葉一枚にもビックリして、警戒するビビりな性格です。
そんなビビリな犬でも、ストレスのケアをしてあげることで、引っ越した先でも問題なく過ごせています。
愛犬とのお引っ越ししたときには、ストレスケアを忘れずに行い、新しいおうちで楽しく過ごせるように意識しましょう!
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N J Crossら(2009)「Risk factors for nuisance barking in dogs.」Aust Vet J.
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