近年、フードを食べないから、 体によさそうだからといったさまざまな理由で犬の手作りごはんに興味をもつ方が増えてきています。
私も、愛犬のチワワがフードを食べなくなった事をきっかけに完全手作り食をあげるようになりました。
当時、ネットで「犬の手作りごはん」検索すると、「手作りごはんは危険。」「栄養不足になる」という情報ばかりで、自分の選択に心細さや不安を抱えることが多かったです。
今回は、本当に手作りごはんは犬にとってよくないのか。危険なのか。寿命を短くしてしまうのか。を調べ、根拠のある情報をまとめました。
5年以上手作りごはんを毎日食べている私の愛犬の体調などもいっしょにのせていますので、 ごはんをあげてみたいと思っている方や最近作り始めたけど、正直、不安。という方はぜひみてみてください。
この記事が一人で不安を抱えている手作りごはん初心者の方の小さな光になればうれしく思います。
Q手作りごはんはよくないの?→Aよくないなんてことはない!
私は5年以上ごはんを作っていますが、犬の体によい食事だと感じています。
栄養素が豊富なフードを食べていた時よりも、手作りごはんを食べている今の方が体調もよく、毛並みもよいため、手作りごはんの方が犬の体はよろこぶのではと感じています。
現在7歳ですが、毎年血液検査の数値も正常で、シニアに入るとなりやすい結石や皮膚炎なども起きず、元気に暮らしています。
体調の指標となる毛並みの良さは、たくさんの犬たちをみている獣医師にも褒められるほどで、「病気知らずの毛並みだね!」と言われる事もあります。
しかし、犬に必要な栄養素がカンペキに入っているフードと比べて、手作りごはんは、つくる人よって栄養素にバラツキがあります。
食事内容によっては、犬の体にとってよくないごはんとなることがあります。
愛犬に偏ったごはんを与えないよう、手作りごはんを作るうえでやってはいけない食事をみておきましょう。
こんな手作り食はよくない
- 毎日同じ食事
- 食材の固執(さつまいもが体にいいらしいから、さつまいもは必ずあげている)
- 単品の食材中心のごはん(白米だけ、ささみだけなど)
食材の偏りは栄養素の偏りにつながります。
手作りごはんで栄養バランスをとるには、食材に極端な偏りがないようごはんを作ることが大切です。
私たちが、好き嫌いしないでなんでも食べる事が大切!と教わったように、犬も同様、なんでも食べることが大切です。いろいろな食材を使うことで、栄養バランスがとれた食事を与えられます。
Q.犬に人間の食べ物をあげると早死にするといわれました。ホントですか?
タレのついた焼きとりやフライドチキンなどの味のついた人間用食品の加工品をあげつづけると、塩分や調味料のとりすぎにより、心臓や腎臓に負担をかけてしまうことがあります。
その結果、体質によっては間接的に寿命が左右される事があります。
ただ、白菜やかぼちゃ、ささみなどの食材をあげたからといって、はやくで亡くなってしまうデータはどこにもありません。(2022.12.17現在)
フードの食材を未加工のままあげているだけのことなので、スーパーで売られている生の食材が犬の寿命を縮めることはありません。
手作りごはんのメリット・デメリット
5年間あげてわかった手作りごはんのメリット、デメリットをまとめています。
手作りご飯のメリット1:長生きしやすくなる
食べたもので体ができるという言葉の通り、なにを食べるかで寿命も変わるようです。
500頭分の犬たちの食事を5年間調べた実験で、手作りごはんを食べた犬の平均寿命が長い傾向にあることがわかっています。
毎日でなくても週末やお仕事がお休みの日にごはんを作ってあげるだけでも、愛犬といっしょにいられる時間が長くなるという部分が手作りごはんのいいところです。
手作りご飯のメリット2:体質がかわる
私の愛犬は、体臭やおしっこ、うんちのニオイが軽減しました。食べものからの栄養素がとれるため、余計な老廃物や毒素の生成が少なくなったのではと考えています。
1か月に1回お風呂に入れないと気になっていた独特のケモノ臭もしなくなり、家に来た友人にも、家からペットのニオイがしないと言われるほどです。
肉球の冷えや涙やけが軽減している点から、生成だけでなく老廃物や毒素が溜まりにくくなり、病気を遠ざけやすい体質になっていると実感しています。
手作りご飯のメリット3:お互いに食事時間が楽しくなる
愛犬がフードを食べないことに困っていた時期は、お互いに食事が楽しみではなく、愛犬にどうにか食べてもらおうと毎日必死でした。
手作りごはんをあげるようになってからは、みずからごはんを喜んで食べる日が増え、私も愛犬も楽しい食事時間になりました。
私は、愛犬が喜んで食べくれやすいという部分が手作りごはんの最大の魅力と感じています。
手作りご飯のデメリット1:作り方を間違えたら危険な目にあわせてしまう事がある
手作りごはんは生モノのため、保存状態や調理方法によってはごはんの安全性や品質が低くなってしまい、愛犬を危険な目に合わせてしまう事があります。
たとえば、夏場常温に置きっぱなしにしたごはんをあげてしまいおなかを壊してしまったり、しっかり火が通っていないお肉をあげてしまい、下してしまったり。
1日もすれば治るためあまり深く考える必要はありませんが、胃腸の弱い愛犬やシニア期の愛犬は回復までに時間がかかってしまうこともあるため、適切な時間・温度での調理と保存が大切です。
つくりかただけでなく、食材の選びかたによっては栄養バランスが崩れることがある点も、デメリットの一つです。
偏りのない食材選びをし、あれもこれも食べさせることで、栄養バランスの良いごはんがつくれます。
さいごに:まずは1食つくってあげてみよう!
手作りごはん=よくない食事ではなく、基本をおさえて作ることで、愛犬の体も心も喜ばすことができる食事です。
少数派のため心細さや不安を感じるかも知れませんが、体に悪いということはないので、自信をもって大丈夫です!
不安や聞きたいことが残る方は、コメントにてお聞かせ下さい。
私の経験とペット栄養管理士として得た知識をギュッと詰めた「栄養満点な手作りごはんのはじめかた・つくりかた」をべつの記事にまとめています。
つくりかたに不安を抱いている方や、栄養面が気になる方はぜひこちらも見てみてください。
手作りごはんの良さはわかったけど、時間がないという方や料理がニガテな方は、通販で買える手作りごはんを活用する方法もあります。
お試しもあるので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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