慢性膵炎のミニチュアダックスフンドのわんこのお話です。
みんなに検査結果などを共有したいのですが、いいですか?と聞くと、どうぞ!と言ってくれたので、ブログに書いています。
情報を共有してくださってありがとうございます。こういう情報ってネットにないからめちゃくちゃ貴重です!!!本人にも伝えたけど…☺
今回の主役のミニチュアダックスフンドちゃんは、赤っぽい色合いの毛に白髪が混じっててめちゃくちゃかわいいです。あっ、ハイシニアさんです。
まずは、手作りごはんにする前の数値をみてみましょう。
手作りごはんを食べる前
消化器サポートを中心に食べていたころ。でも本人は食欲もなく、体重も減っていく日々。膵炎が影響して大腸炎が起きたりと炎症が広まっている状態でした。
数値をみてみると、GPTやGGT、ALPなどの数値がやや高めです。(症状が落ち着いた時の血液検査結果。)
膵炎は起きていないけど肝臓まわりで炎症が起きている??という感じ??いや、CRP上がってないからステロイドのんでるからかも。
ステロイドはほかの臓器にも影響をあたえるけど、お薬を解毒してくれる肝臓はとくに負担になってしまいます。
もちろん、炎症をおさえてくれるメリットもあります。
私は栄養士なので血液検査から病気をみつけることはできないけど、体のなかでなにが起きているか、を知ることはすごく大切だと思っています。
こういったときは、膵臓をケアしながら肝臓の炎症を抑えるごはんづくりが大切です。
あとはとにかく本人が食べてくれること!!!!
手作りごはん食べ始め:1か月くらい
食べない日もあるけど、食欲がすこしずつ戻ってきて、自分から食べてくれる日も増えました!!!うれしい。
まだ肝臓系の数値高いけど、ちょっとずつ落ち着くはず。リパーゼもいい感じ。
下のCRPがギリギリ高いかも??
これは体内で炎症が起きているときに、特定のたんぱく質が「炎症をおさえるぞーー!!」って出てくるので、炎症があるほど高くなります。
0.7なら強い炎症!!ってわけじゃないけど、まだちょっと炎症があるんだろうなと思う。
免疫力を高めていきながら、大好物のささみとヤギミルクで心とからだをもっと元気にしていきたい。
手作りごはんに変えて3か月後
食事できちんとした変化がでてくるのは食事を変えて3か月後です。そして3か月後の血液検査↓
めっっちゃくちゃいい数値!!!!!!
肝臓も落ち着いてるし、膵臓もいい感じ!!本当に慢性膵炎もってるの?というくらいの数値。
白血球(炎症とたたかってくれる)もCRPも低めだからいま、体内で炎症起きていないよ。ってことです。
なにより、赤血球が増えている!!!!
赤血球は、栄養素とか酸素を全身のいろんな場所にいる細胞にはこぶ役割があります。
基本的に年齢が高いと加齢で血がつくられにくくなるから値が少なくなる。若いと多いんだけど、めちゃくちゃ血が多くなってる!!
めちゃくちゃかんたんにいうと、若いということ!
血小板も多くてってなるとまたちがう問題?が出てくるんだけど、単純に赤血球だけが増えているから、しっかりごはんの栄養素が行き届いてるんだろうな、と思う。
はぁああぁぁよかったねぇえぇえーーーー。本当にうれしい。
手作りごはんをあげるようにしてから、突然膵炎を起こすこともなくなり、うんちもいい感じみたいです。よかったぁああ!!!
獣医師さんたちみんなびっくりしてたそうです。
正直、めちゃめちゃ計算してあるし、愛情たっぷりだし、そりゃあね!えっへん。という気持ちです。
謙虚さが足りないモナ
いまは皮下点滴と手作りごはん、漢方薬、鹿肉のおやつなどをあげながら平和に過ごしているそうです☺よかったよかった。
食事内容
いろいろなレシピのなかから1つのレシピを抜粋して共有します☺
大好物のささみを中心に、きちんと栄養素がとれるように組み立てました。
ささみシチュー
・ささみ
・とりレバー
・さつまいも
・パパイヤ
・ブロッコリー
・干ししいたけ
・白米
・とうろもこし
・にんじん
・昆布
・圧力鍋でやわらかくした鳥の骨
・パルメザンチーズ
・乾燥パセリ
・ひまわり油
・ヤギミルク
1か月分でつくったことと、食材から必要な栄養素をとるために、食材の品目が多くなっています。
私が1か月の献立をつくって、レシピを教えるサービスがあってもよさそうだな、と思いました。
これ買ってきて作ってください!みたいな。つくろうかな。
慢性膵炎の食事づくりで大切なこと
・好きなものをあげる
・たんぱく質(お肉や魚、豆)をちゃんとあげる
・油を制限しすぎない
・吐いたり下痢があるときは塩を追加しても◎
・消化にいい食材だけあげない(野菜もちゃんとあげる)
やっぱり、一番大切なのは本人が喜んで食べること、です。
私的にはお魚も豆も食べてほしいけど、本人がお肉好物ならお肉だけでいいし、お肉とお魚を半分ずつあげてもいいし。と思います。
病気でつらいときは好きなものばっかりがいいモナ
まずは心から元気に!!!
こまかいつくりかたは、こちらにまとめています。膵炎のわんこと暮らしていてごはんを作ってみたい方はみてみてください☺
食事って大切ね!!!!
なにを食べるかで、こんなに検査結果が違うなんてびっくりですね。栄養素は同じはずなのに…
飼い主さんが相談された当初、誕生日を迎えられないかもしれない…と言っていたのですが、無事に8月30日に16歳を迎えられました~♡!!と喜んでいました。
よかったぁぁあ!!!おめでとう!!!!!
やっぱり食事って大切なんだな、と日々実感しています。食べたもので体はつくられるというやつ!
病気だからこそおいしいの食べたいよね!!
補足:手作り療法食について
今回は、手作り療法食を利用してくださっている方の体験談でしたが、現在、手作り療法食はサービスを終了しています。本当に申し訳ありません。
食事のすばらしさとか、同じ膵炎と食欲不振で困っている飼い主さんにとって、なにかの役に立つのでは?とお思い、ブログに書いています。
告知のつもりはありませんが、えっ、よさを広めておいて利用できないの…??という方ももしかしたら、いてくれるのでは…と思って、以下にまとめました。
藤岡さん(ボウルズフレッシュドッグフードの社長)といっしょにやっている手作り療法食のサービスです!疾患別の栄養制限がされていて、自然食材だけの手作りごはんをオーダーメイド形式で販売しています。レシピは私が一人ずつ作成しています☺
⇒1か月の献立作成
いま思いついたサービスです。症状や好き嫌いを聞いて、そのこだけの1か月間のレシピをつくって、必要な材料と量、栄養素量などをラインやメールなどで送ります。それを作ってもらって、1か月後にまた相談して…という感じです。オプションでレシピ追加してもよさそう!(1か月3レシピとか)
準備中です。しばらくお待ちください☺
あとがき
なんか最後、サービスを利用してくださいみたいな流れになったけど、そういうつもりは全然ないので…。
いや、もちろん、いいサービスだから利用してほしいけど、それが目的で体験談を書いたつもりはないので、ご理解いただけると嬉しいです☺!
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