ビタミンAには、免疫力をあげるはたらきがあります。
そのため、病気への抵抗力をつけたい犬や、皮膚が弱い犬、被毛がパサついている犬にとくにとってほしい栄養素です。
また、健やかな目をつくる働きもあるので、愛犬の目を健康にするためにも意識したい栄養素です。
今回は、ビタミンAのはたらきや、過剰摂取した場合にでる症状、ビタミンAが豊富な食材をまとめました。
この記事の著者
- ペット栄養管理士(歴5年以上)
- 犬の管理栄養士 / 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会 正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
- 手作りごはん歴9年 / 指導実績200症例以上
- 月間1.5万PVブログ「チワワごはん」運営
くわしいプロフィール
愛犬のチワワがフードを全く食べなくなってしまったことが、手作りごはんを始めたきっかけでした。初めて作ったごはんをおいしそうに完食する姿を見た時の感動は、今でも忘れられません。
その魅力を伝えるべく開設したブログ「チワワごはん」は、月間1.5万PVを超え、多くの飼い主様から支持をいただいています。
私のこだわりは、感覚に頼らない精密な栄養設計です。AAFCO基準の遵守はもちろん、ME値(代謝エネルギー)やDM値(乾物量)の算出、細かなミネラル調整まで、療法食レベルの設計を徹底しています。
200症例以上の指導経験と、企業へのレシピ開発・コンサルティングで培った経験を活かし、全力であなたと愛犬に寄り添います!💪
愛犬の免疫力をあげる!ビタミンA

ビタミンAには、免疫力をあげるだけでなく、いろいろなはたらきがあります。
- 粘膜を強くし、免疫力アップ
- 犬のさまざまな病気を予防・対策
- 健やかな目をつくる
1.粘膜を強くし、免疫力アップ

粘膜は、ウィルスや病原菌の入り口になります。
ビタミンAには、粘膜を強くするはたらきがあります。
粘膜を強くすることで、病気の原因を体内にいれないようにすることができるので、それにより免疫力があがります。
とくに感染症などの予防にかなり役立つので、気温の変化で体を崩しやすい時期はとくに意識して摂りたい栄養素です。
2.愛犬のいろいろな病気を予防・対策

ビタミンAは、感染症が原因の病気の対策と予防にはたらきかけます。
そのため、膀胱炎、尿結石症、外耳炎などに効果的です。
ビタミンAを与えることで犬の皮膚炎がみるみる改善するビタミンA反応性皮膚炎と呼ばれる皮膚炎があります。
コッカースパニエやラブラドールレトリバー、ミニチュアシュナウザーなどの犬種に見られ、かゆみや脱毛が一部分に見られ悪臭を伴うことから脂漏性皮膚炎と診断されることもあるそうです。
愛犬の健康のためにしっかりビタミンAをとらせましょう。
3.健やかな目を作る

ビタミンAにはロドプシンという、目の網膜と同じ成分を持つため、目の健康にも欠かせないビタミンです。
そのため、ビタミンAは別名、目のビタミンとも言われています。
愛犬の年齢問わず、目の健康のためにはビタミンAが必要です。
愛犬がビタミンAが不足・中毒で起きる症状
なにごとも不足しすぎ、摂りすぎは体にはよくありません。
とくにビタミンAなどの体にたまる脂溶性ビタミンは、”摂りすぎ”に注意が必要です。
ビタミンAが不足すると目の不調・免疫力が低下
暗いところでものが見えなくなったり(夜盲症)、ドライアイ、視力の低下や失明などを招きます。
目以外にも、成長の遅れや、免疫力の低下、被毛、肌がカサカサになる、などの症状がでることもあります。
ビタミンA反応性皮膚炎をもつ犬について
ビタミンAを与えることで犬の皮膚炎がみるみる改善するビタミンA反応性皮膚炎と呼ばれる皮膚炎があります。
コッカースパニエやラブラドールレトリバー、ミニチュアシュナウザーなどの犬種に見られ、かゆみや脱毛が一部分に見られ悪臭を伴うことから脂漏性皮膚炎と診断されることもあるそうです。
ビタミンAの治療が効果的であることから、これらの犬種の皮膚炎がなかなか治らず困っている場合は、ビタミンA反応性皮膚炎を疑ってみてもよいでしょう。
犬のビタミンA中毒症状
関節の痛み(歩き方が変、自分で歩こうとしない)や、腫れ物ができたり、成長不良や食欲の低下などを引き起こします。
毎日、愛犬に大量のレバーを与えていると、ビタミンAを摂りすぎる危険性があります。
犬が食べられるビタミンAを多く含む食べ物

動物性食材(お肉やお魚など)、うなぎの蒲焼き、タラ、たまごなどです。
特にレバーはビタミンAが豊富で、他の栄養素もたっぷり含まれているので、手作りごはんにおすすめです。
レバーや卵アレルギーなら野菜からでもとれる!

β-カロテンとは、体内でビタミンAと同じはたらきをする成分のことです。
にんじんやピーマンなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
お肉類にアレルギーがあっても、緑黄色野菜を意識して食べさせることで、ビタミンAと同じはたらきを得ることができます。
β-カロテンの過剰摂取はまれで、肌が黄色くなる。ということしか報告されていません。(2022年現在)
そのため、β-カロテンを過剰摂取しても、ビタミンAよりも過剰症の影響はすくないので中毒などへの心配は無用です。
β-カロテンが豊富な食べ物
- 海苔
- パセリ(乾燥でもOK)
- にんじん
- しそ
- モロヘイヤ
- ケール(粉末でもOK)
- ほうれん草
- わかめ
- かぼちゃ
- しゅんぎく
β-カロテンは油でいためると、量が増える不思議な特徴があります。
さっと油でいためた野菜炒めをフードのトッピングやおやつにあげて、上手にβ-カロテンを取り入れましょう。
参考資料
阿部又信(2008)『動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学』日本小動物獣医師会 動物看護士委員会監修 ファームプレス社.
須崎恭彦(2009)『愛犬のための症状・目的別食事百科』講談社.
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編(2014)『動物看護学教育標準カリキュラム基準 専門分野 動物栄養管理学』左向敏紀監修 インターズー社.
中嶋洋子(2016)『栄養の教科書 改訂新版』新星社.
中屋豊(2009)『図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム社.
舛重正一/鈴木和春監修(2005)『最新版 ビタミン ミネラルBOOK』新星社.




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