ごはんを食べない老犬にジビエ肉(鹿肉)がおすすめな理由

ごはんを食べない老犬にジビエ肉がいい理由は？

老犬にジビエ肉あげる時に気をつけたいことは？デメリットは？

寄生虫とか大丈夫？消化とか悪そうで、なんだか心配。

というお悩みを解決します。

ジビエ肉は鹿肉やいのしし肉、うさぎ肉、熊肉などがありますが、どのジビエ肉も老犬にあげて大丈夫です。

ジビエ肉は老犬に必要な栄養素が豊富で、とくにごはんを食べない老犬にぴったりなお肉です。

ごはんを食べない老犬になにかしてあげられないかと毎日悩んでいる飼い主さんは、ぜひみてみて下さい。

ごはんを食べない老犬にジビエ肉がおすすめな理由

それぞれの理由を解説していきます。

においが強いから老犬の食欲アップが狙える

ジビエ肉は普通のお肉と比べて、野性味溢れる独特の匂いがあるため、老犬の食欲アップが狙えます。

私の感覚ですが、鶏肉の匂いが１０だとすると、ジビエ肉は２５０ほど匂いが独特で、強烈です。

匂いでごはんを食べるか食べないかを決める犬たちにとって、嗅覚を刺激することは、食欲アップにおいてとても大切です。

栄養満点だからごはんを食べない老犬の栄養不足が解消できる

ジビエ肉で有名な鹿肉は、鶏肉の１３倍多くミネラルを多く含みます。

いのしし肉は豚肉の８倍ほど多くミネラルが豊富です。

ジビエ肉は栄養素が豊富なので、一口分の栄養価がグッと上がります。

食欲のない老犬でも、すこしの食事でたくさんの栄養素がとれるので、「もっと食べて欲しいのに」というプレッシャーを愛犬にかけずにすみます。

ごはんの量が足りていないせいで栄養不足なのでは？という心配も減るため、飼い主さんの不安も減らすことができます。

添加物が少ないから、老犬のいきいきした毎日をつくれる

ジビエ肉は、木の実などの自然のものを食べて育つため、完全無添加のお肉です。

添加物の少ないジビエを食べさせることで、栄養素をしっかり体のために使えて、いきいきした毎日に近づけることができます。

添加物は体にいれた分だけ、体内の栄養素を使ってしまいます。

本来であれば体の修復や、健康維持に使いたいところを、添加物の消化に栄養素を使ってしまうため、病気に負けない体づくりができない状態になってしまいます。

体が衰え、食事の影響を受けやすい老犬だからこそ、添加物を避けた食事を意識することが大切です。

老犬にジビエ肉をあげるときに気をつけたいこと

くわしくお話ししていきます。

生食は控えた方がいい

ごはんを食べていない老犬は抵抗力がついていないため、生でジビエ肉を食べると、おなかを壊してしまうリスクがあります。

ジビエ肉の生食は、抵抗力が弱い場合は寄生虫感染などの危険性があるため、あまりごはんを食べない老犬は、控えた方がいいです。

厚生労働省では、ジビエ肉を加熱してから食べるようにと、注意を促しています。

・生または加熱不十分な野生のシカ肉やイノシシ肉を食べると、E型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌または寄生虫による食中毒のリスクがあります。

・ジビエは中心部まで火が通るようしっかり加熱して食べましょう。ー略ー

厚生労働省ージビエ（野生鳥獣の肉）はよく加熱して食べましょう

犬が生のジビエ肉を食べて食中毒を起こすことはわかっていませんが、なるべく控えた方がいいです。

ジビエ肉は小さく切ること

ジビエ肉はすじが多く、かたいです。

大きく切ると、のどにつまらせる可能性があるので、小さめに切ってから食べさせましょう。

老犬におすすめのジビエ肉【鹿肉かうさぎ肉】

老犬にジビエ肉をあげるなら、鹿かうさぎのお肉がオススメです。

理由は、栄養価が高いからです。

鹿肉とうさぎ肉は、アミノ酸スコアが１００点中１００点満点と、他のジビエ肉よりも栄養価がかなり高いです。

老犬がアミノ酸スコアの高いお肉を食べることで、古くなった細胞や皮膚が新しく丈夫になり、免疫力が格段にあがります。

いのしし肉や熊肉などの他のジビエ肉は、データが不十分で、アミノ酸スコアは不明です。

老犬にジビエ肉をあげるときには、栄養価の高い鹿肉とうさぎ肉がおすすめです。

老犬の栄養補給には鹿肉がおすすめ

鹿肉には、牛肉の２倍以上のビタミンB群と、１３倍以上のミネラルが含まれています。

ジビエの中でも、とにかく老犬の栄養補給にぴったりなのは、鹿肉です。

体の老化とたたかってくれるオメガ３も豊富なので、まさに老犬のためのお肉といっても過言ではありません。

鹿肉を老犬に食べさせることで、がんなどの病気や、動脈硬化の原因のひとつである血栓を予防できます。

老犬のイライラ対策にはうさぎ肉がおすすめ

うさぎ肉は、全体的な栄養バランスは悪いですが、精神を落ち着かせる栄養素が豊富です。

「足腰が痛く散歩にいけない」

「ごはんを思うように食べられない」

といった、老犬のイライラを軽減するはたらきがあります。

うさぎ肉はアミノ酸スコアは高いものの、ビタミンB群が少ないので、全体的な栄養価はあまりよくないです。

飼い主さんにあまりこだわりがなければ、栄養価の高い鹿肉がいいと思います。

ジビエ肉でよくある質問

ジビエ肉って消化にいい？悪い？

脂身がすくない鹿肉は、消化に良いです。

いのしし肉や熊肉などのお肉は脂身が多いので、消化に時間がかかります。

下痢とかしない？

私の愛犬はジビエ肉でおなかを壊したことはありません。

ただ、脂身の多いお肉を食べすぎると、消化不良をおこして下痢をしてしまいます。

これはジビエ肉に限った話ではないので、脂身の多いお肉は脂身を取り除くか、ほんの少しだけあげるようにしましょう。

私の愛犬(1.7kg)は手羽先の皮を２枚食べると、おなかをこわします。
脂身をあげる際の参考ににお役立てください。

アレルギーになりずらいってほんと？

愛犬がジビエ肉を食べたことがない場合に限り、アレルギーになりずらいです。

ジビエ肉＝アレルギーになりずらい。ということではなく、

普段食べていないお肉＝アレルギーを引き起こしにくい。ということなので、正しく理解しておきましょう。

寄生虫とかって大丈夫なの？

しっかり火を通すことで、寄生虫や食中毒の原因となる菌を死滅できるため、加熱して食べさせれば大丈夫です。

私の愛犬はジビエ肉を食べておなかを壊したり、体調が悪くなったことはありません。

ジビエ肉をあげちゃいけない老犬っている？

たんぱく質を制限している老犬は、控えたほうがいいです。

ジビエ肉は、たんぱく質が豊富です。

もしジビエ肉をあげたい場合は、獣医師さんに相談してください。

ジビエ肉ってなに？

農作物や森を荒らし、人間に危害をくわえるため、駆除する必要がある野生動物のことです。

そのまま処分するのは命がもったいない。ということから、食用として売られている野生動物をジビエ肉といいます。

ジビエ肉ってどこで買えるの？

通販で買えます。

犬用のジビエ肉も結構売られています。

まとめ：老犬に鹿肉をあげて生き生きした毎日を送ろう！

昨日も食べなかった。

今日も食べなかった。

ドッグフード一粒も食べない。

そんな日が毎日続くと、愛犬に毎日必要な栄養素が補えずに、栄養不足になってしまいます。

愛犬は元気がなくなり、そんな愛犬を見て、飼い主さんも不安でいっぱいで疲れてしまいますよね。

いままさに、そんな状況だと思います。

お互い「食事」に疲れている、そんなおうちの雰囲気を鹿肉でガラッと明るくしましょう。

>>【食いつき重視】人気の愛犬用ジビエ肉を２種比較！

参考文献

日本食品標準成分表2015年版（七訂）