葉酸は、愛犬の血や細胞、遺伝子をつくる栄養素のため、成長に欠かせません。
葉酸のはたらきや摂りすぎたときに起きること、不足したときにでる症状などを解説します。
葉酸が豊富な愛犬にオススメな食べ物も紹介しますので、よかったら見てみてください。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
葉酸のはたらき
葉酸は成長ビタミンとよばれるほど、愛犬の体づくりにとても大切です。
からだを作るタンパク質や、遺伝子のもとになる核酸、脳を作る材料になるリン脂質などをつくる役割があります。
そのため、お腹の中で細胞分裂が活発になる妊娠中の親犬や、成長期の子犬は特に摂りたいビタミンです。
葉酸は、ストレスで傷ついた細胞の傷をなおすはたらきがあるため、がん予防が期待できます。
血を作る作用もありますが、うまく血を作るためにはコバラミン(ビタミンB12)と協力することが必要です。
愛犬の葉酸の摂取量
AAFCOによると、愛犬の体重1kgにつき0.216mg必要です。
食材であらわすと、酵母8g、海苔100gほどです。
乾物時の量なので、手作りごはんをしている方はあまり参考にしないでも大丈夫です。
愛犬が葉酸を不足すると?
悪性貧血、食欲不振、白血球の減少、舌炎、免疫力低下などがあります。
愛犬が葉酸を摂りすぎると?
犬が葉酸を摂りすぎたときの過剰症は、今のところ報告されていないです。
葉酸が多く含まれている食材
レバー(特に鶏レバーが豊富)、たまごの黄身、色の濃い緑黄色野菜など。
葉酸の上手なあたえかたは、熱を避けて、生野菜スティックや生の黄身などをあげることです。
レバーや卵の黄身にはコバラミンも多く含むため、効率よく血を作ることができ、貧血予防にも最適な食材です。
参考文献
阿部又信(2008)『動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学』日本小動物獣医師会 動物看護士委員会 監修,ファームプレス社.
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編(2014)『動物看護学教育標準カリキュラム基準 専門分野 動物栄養管理学』左向敏紀監修, インターズー社.
中嶋洋子(2016)『栄養の教科書 改訂新版』新星社.
中屋豊(2009)『図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム社.
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