手作りごはんをしているとよく、「ごはんでつかっている食べ物は人用ですか?」と聞かれます。
今回は、
- 「人用」と「犬用」の食材にちがい
- 私が愛犬に人間用の食べ物を与えているわけ:質が高いから
- 私が犬用の食品を買わないわけ:値段が高く、材料は家にあるものばかりだから
この3つを中心にお話ししていきます。
私は、犬用のおやつは買わず、人用のクッキーを少しだけあげています。犬用ではないカステラやどらやき、家族の誕生日のチーズケーキをおすそわけすることも多々あります。
どうして私が犬用の食品ではなく人用の食品をあげているのか、その理由もおはなししていきます。
「人用の食べ物をあげてもいいの!?」と思っている方の役に立つ記事になれば幸いです。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
「犬用」と「人用」の食材のちがい:違いはない
そもそも、食べ物に人用、犬用というくくりは存在しません。
犬用の食品は、すべて私たちが口にする食材からできているからです。
あかちゃん用のおせんべいなども、私たち大人が食べるお米などからできていて、あかちゃん用として育てられたお米やお砂糖などはありません。
ドッグフードも、私たちが普段食べている白米やお肉、お魚などからできていますよね。
つまり、人も犬もほかの動物も、もとを辿れば同じ食べ物を食べているので、そもそも「人用」、「犬用」という食べ物は存在しない。ということです。
私が愛犬に人間用の食べ物を与えているわけ:安全性が高い傾向にあるから
人間用として売られている食品の方が質が高い事が多いです。
スーパーで売られている、いわゆる人用の食べ物には、生産から販売までに約16の法律があり、農薬や肥料の量や種類、産地の表記、感染症対策など内容もかなりこまかく決められています。
人用の食品に関する法律 | 食品衛生法、食品表示法、食品安全基準法、JAS制度、種苗法改正案など。 |
犬用の食品に関する法律 | ペットフード安全法 |
しかし、犬用の食べ物は1つの法律をクリアできていれば販売できます。
また、ドッグフードは食品という扱いではなく、雑貨として売られています。(2020年現在)
なんだか複雑ですよね。
私は、質の高い食品をあげたいので、おもに人向けの食品をあげて、「いい商品!」と思えた犬用食品に出会ったら、たまに買っています。
犬用のおやつを買うよりも自分で作ったり、人間用のおやつをあげるようにしています。
結論:犬用も人用も中身は同じ!
犬用食品は、塩が少なかったり、味付けされていなかったりするだけで、使われている食材はほとんど人間用と変わりません。
なので、あまり人用だからあげてはいけない。犬用だからあげてもいい。と考える必要はありません。
犬用クッキーも、小麦粉やバター、砂糖など、スーパーで売っているもので作られていることがほとんどです。
これって人間用?犬にあげてもいいの?と思った時は、商品裏の成分表示をみて、食材の名前が並ぶ商品を買うと、体にやさしい食品を選ぶことができます。
あげてもいい食べ物を知ると、スーパーに行って、どれを食べさせようかな?とワクワクした気持ちになるので、人用の食品にも目を向けてみてください。
参考文献
感想・意見等をお書きください