ビタミンB12は、お肉に多く含まれています。
愛犬の血や細胞をつくり、脳をうごかすために必要なビタミンです。
今回は、ビタミンB12の特徴やはたらき、ビタミンB12を多く含む食べ物をまとめました。
摂りすぎた場合や不足しすぎたときに起きることも載っていますので、よかったら参考にしてください。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
ビタミンB12のはたらき
ビタミンB12は犬の血をつくるため、造血ビタミンと呼ばれています。
血だけでなく、遺伝子のもとになる核酸を作り、脳をうごかすために必要な細胞を作ります。
新しい細胞をつくったり、ストレスによってできた細胞の傷をなおすため、がんの予防にも効果的です。
ビタミンB12は葉酸と力を合わせて血を作るので、ビタミンB12と葉酸はセットであげましょう。
愛犬に必要なビタミンB12の量
AAFCOによると、愛犬の体重1kgにつき0,028mgです。
食材では、しじみ25g、かたくちいわし30gに、必要量が含まれています。
乾物時の量なので、手作りごはんをしている方はあまり参考にしないで大丈夫です。
ビタミンB12が不足すると?
基本的には不足しにくいです。
お肉が少ない手作りごはんをしていると不足する場合があります。
欠乏症は、貧血、神経障害、悪性貧血、舌炎などがあります。
ビタミンB12を摂りすぎると?
普通の手作りごはんをしていると、ビタミンB12を摂りすぎることはほぼありません。
ビタミンB12を多く含む食材
肉類、特にレバー、鶏卵、乳製品、かき、あさり、サンマ、イワシ、しじみなど。
参考文献
阿部又信(2008)『動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学』日本小動物獣医師会 動物看護士委員会 監修,ファームプレス社.
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編(2014)『動物看護学教育標準カリキュラム基準 専門分野 動物栄養管理学』左向敏紀監修, インターズー社.
中嶋洋子(2016)『栄養の教科書 改訂新版』新星社.
中屋豊(2009)『図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム社.
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