愛犬にのびのびと自由に歩いてほしい。そう思い調べていると、伸びるリードという存在を知った。
これはきっと喜ぶ!と思いワクワクしていたが、ネットで「伸びるリードは危険だ」「事故が起きやすい」という意見をみてから伸びるリードの安全性が心配になった。
しかし、愛犬の好きなように走り回ってほしいという思いも強かったため、まずは使ってみようと思い、購入した。
1年ほど使ってみた結果、「適切な長さで人込みや交通量の多い場所を避ければ危険性はあまりない」と感じました。
この記事では、私が伸びるリードを使って感じた危ない部分や過去に実際に起きた事故などを交えながら、伸びるリードの危険性について解説します。伸縮リードの危険性が気になり購入を迷っている人の判断材料にとしてお役に立てればうれしく思います。
実際に使ってわかった伸びるリードの危険性
伸びるリードの扱いに慣れるまでに2ヵ月ほどかかり、その期間は危険だと感じる場面がいくつかありました。
- 持ち手が滑り落ち、ノーリード状態になることがあった
- 猫や犬を見かけた時の愛犬の急な動きについていけず、ロックをするのが遅くなり、リードがぐーんと伸び、愛犬が車道を渡ろうとしてしまうことがあった
- 指の置き場所が悪く、縮むリードに指が触れ、摩擦でやけどすることがあった
機能面の高さゆえ、私が伸びるリードの使い方に慣れていなかったために危険な目に合ったと考えています。
たとえば、危険な時に反射的にロックをかけること、愛犬が遠ければ遠いほどコントロールが難しくなること、リードが縮むスピードや時間を体感で覚えることなど。機能が充実している分覚えることが多いです。
たしかに、伸びるリードの安全な使い方を調べてから使わないと危険な目に合うかもしれない。それだけでなく、まわりの人や犬に迷惑をかけてしまうかも。と思いました。
ヒヤヒヤしたモナ…
伸びるリードで日本で実際に起きた事故
伸びるリードに関する事故は、消費者庁に報告されているだけでも4件ほど起きています。
危険な状況を避け事故を防ぐために、過去に起きたおもな事故内容と原因に目を通しておきましょう。
ロックがきかず、紐を手でつかみ伸縮する際の摩擦で指を負傷
事実確認:リードを地面につけて使用した際にリードに小さな砂がつき、ロック内側の部分に入り、ロックが効きづらくなっていたと予想された。指の負傷は伸縮時の巻き取りによるもので、販売元は手袋着用をなどで注意喚起を行っていた。「犬の伸縮リード事故情報検索結果」(消費者庁・国民生活センター)(https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/91872?kind=1&menu=nolink)をもとに作成
自転車で直進中に犬が前方に飛び出しリードに引っ掛かり転倒
事実確認:なし
私の推測する原因:細い道路や人混み、交通量の多い場所でのロック解除により、飼い主がコントロールできない部分にまで愛犬の行動範囲が広がってしまったことが原因と考えられる。「犬の伸縮リード事故情報検索結果」(消費者庁・国民生活センター)(https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/213622?kind=1&menu=nolink)をもとに作成しました。
散歩中に突然犬が飛び出してきた衝撃で足を負傷
事実確認:なし
私の推測する原因:伸びるリードの性質上、犬のすぐ近くに飼い主がいないことや愛犬が自由に行動できる範囲が広いため、ときにはまわりの人に恐怖や動揺を与えてしまうことが原因だと考えられる。
「犬の伸縮リード事故情報検索結果」(消費者庁・国民生活センター)(https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/213117?kind=1&menu=nolink)をもとに作成しました。
事故内容で多いのは「とつぜんの飛び出し」や「ロックの不良」です。どちらも日頃から注意することで防ぐことができます。
以下では、事故の原因にくわえてわたしが遭遇した危険な状況をもとに伸びるリードを使うときの注意点を作成しました。事故防止のためにご活用ください。
はしゃいで飛び出したくなる気持ちはわかるモナ
事故から学ぶ伸びるリードを使うときの注意点
- 慣れるまでは家の中で距離をコントロールする感覚をつかむ
- せまい歩道や人混み、車道、交通量の多い場所での使用は避ける
- リードはなるべく地面につけずに使う
- 毎回使用前の安全確認をする(ロックがかかるか、巻き取りはスムーズか、細かい砂がリードに付着していないかなどのチェック)
- 持ち手から滑り落ちるのを防ぐために手首につなぐストラップをつける
これらの注意点を踏まえて伸びるリードを使用することで、飛び出しや故障による事故やケガを防ぎ、安全にお散歩ができます。
事故の予防はもちろん、愛犬やまわりの人に嫌な思いをさせないためにも、注意すべきポイントを押さえて伸びるリードを使うことが大切です。
実際に使ってわかった伸びるリードのいいところ
伸びるリードのいいところは、愛犬の好きなように行動できるところだと感じました。
普通のリードでのお散歩のときに思っていた「もっと自由に歩かせたい」という願いが叶い、リードを気にせずにはしゃぐ愛犬をみて、とても幸せな気分になれました。
海に行ったとき、砂浜のにおいをかいだり波に足をつけてみたり、遠くで急に砂を掘ったりと、好きなように行動している愛犬をみて楽しさが伝わってきました。
遠出するときだけでなく、何度も行っている広い公園や飽き飽きしているお散歩コースなどでも伸びるリードがあると愛犬にとって新鮮に感じるようで、お互いに日々の楽しみが増えました。
めいいっぱい遊んだあとに遠くからうれしそうに駆け寄ってくる愛犬をみて、買ってよかったなと思いました。
どこまでも行けるモナ!
丈夫さや切れなさを重視した私はフレキシを購入
ロックが壊れたりリードが切れたりしない「丈夫さ」を求めて探した結果、フレキシというメーカーのリードにたどり着きました。
耐久性の試験を多く行っている部分や2年のメーカー保証付きなどに惹かれ、これなら安心して使えそうだと思った。
たとえば、リード本体に急激な温度変化や衝撃を与え外的刺激で壊れないか調べたり、リードに重りを繋げ負荷でリードが切れたりしないか調べたり、リードを巻き取るバネの劣化速度の試験など。
また、口コミでも5年から8年と長く使っている方が多いことからフレキシリードの安全性を確信し、Amazonのフレキシ公式でフレキシ スタイル テープ3m(3,200)を購入しました。
巻き取りもスムーズで1年経過しても故障やリードのほつれや切断がないためとても満足しています。
伸びるリードの選び方と特徴
伸びるリードは3mから8mまでの長さから選べ、長すぎると足に絡まりやすく、短すぎると物足りなさを感じます。また、リードの種類で使い勝手や巻き戻りのはやさなどが変わります。
自身と愛犬に最適な伸びるリードを選ぶためにも、リードのタイプの違いや特徴について知っておきましょう。
伸びるリードのテープとコードの違い
テープのような平たいタイプとコードのような紐タイプがあり、使い勝手やお手入れのしやすさなどに違いがあります。丈夫さや頑丈さを重視する人はテープタイプ、使い勝手の良さが大事な人はコードタイプを選ぶことが多いようです。
テープタイプの特徴
- 擦れや引っ張りなどの衝撃につよい
- リードの位置や長さが目で確認しやすい
- 巻き取りの際の音や衝撃がやや大きく、繊細な愛犬がビックリしてしまうことがある
- リードがたるんでいるとねじれ、うまく巻き取れないときがある
コードタイプの特徴
- 引っ掛かりにくく巻き取りがスムーズ
- 汚れが付きづらくお手入れがラク
- 細い分、指の位置によっては巻き取りの際にやけどしやすい
- リードを噛む癖のある愛犬の場合、ほつれや切断のおそれがある
3mのテープタイプでもねじれやすいと感じるので、5mや8mなどの長いリードを購入する場合は、ねじれにくく巻き取りやすいコードタイプが使いやすいと思います。
テープタイプはヒラヒラと光に反射して目立つため、夜のお散歩や体が小さく見失いやすいパピーのお散歩に使っている方が多いようです。私は、丈夫さをとってテープタイプにしました。
迷うモナ…
長さを決めるときの目安
基本的にメーカーごとのサイズ表記に従って長さを選ぶと大きな失敗はありませんが、どのくらいの長さか想像できず、表記通りでよいのか不安になる方も多いはず。
目的と長さの不一致によって「思っていたより短かった…」と物足りなさを感じてしまう場合も多いです。
愛犬との距離感がわかる「飼い主視点での長さの写真」と伸びるリードを購入した方のAmazonや楽天などの口コミをもとに「長さ別で愛犬とできること」を作成したので長さを決めるときの参考にご活用ください。
長さ別!おでかけスポットや愛犬とできること
\3m:普段のお散歩に◎/
- かるく走れる(一緒に走る必要アリ)
- パピーや超小型犬の場合、自由度は高い
\5m:近くの広場や公園に◎/
- かるく走れる(一緒に走らなくてよい)
- おいで、まての練習
- ちょっとしたボール遊び
\8m:大きい公園や河川敷,海/
- 思いっきり走れる
- ボール遊び
- フリスビー
- ドッグラン代わりに
長さで迷ったときは、長い方を選ぶと使いやすいのではと感じました。
場所に合わせて長さの調整ができるだけでなく、長ければ長いほどリードが太く持ち手も大きくなる点も含め、使い勝手の良さと丈夫さを得られるからです。
3mでのお散歩には満足していますが、海や広い公園に行った際にはやはり短く感じ、5mでもよかったなぁと感じる場面が多いです。伸びるリードをいろいろな場所で使いたい方は、5mか8mを選ぶと満足しやすいと思います。
伸びるリードのストラップについて
手首と持ち手を繋げるストラップを着けると、万が一、手を放してしまった時に持ち手が手から滑り落ちるのを防ぎます。
私も散歩中に愛犬の急な動きに反応が遅れ、持ち手を落としてしまうことが何度があり、とてもヒヤヒヤしました。
また、おしっこやうんちの処理をするときに片手しか空いていないためリードを自分の足に絡めたり、まわりの木に巻き付けたりするしか両手を自由にする方法がなく、とても不便なうえに毎回急ぎがながら処理をしていました。
伸びるリードを頻繁に使う予定の方は、愛犬の安全や利便性のためにチェックしてみてもいいと思います。
さいごに:伸びるリードは使う場所を選べば安全に使える
飼い主がロックの仕方や操作方法を覚え、人のいない広い場所で使うことで危険性がグッと下がり、伸びるリードを安全に使うことができると感じました。
さらに、これまでに起きた事故や注意点などを踏まえて使うことで危険性の高い状況を避けることができ、より安全に伸びるリードを使えるようになるのではと考えています。
まわりの人の迷惑を避け、愛犬に怖い思いをさせないためにも、伸びるリードの危険性をしっかり把握し、安全で楽しいお散歩にしましょう。
私が丈夫さと安全性で選んだフレキシの伸びるリードはこちらから
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追記:愛犬が怖がるようになりました…(2022.11.10)
伸びるリード使用して1年半年ほど経過したころ、急にリードを怖がるようになりました。
リードの巻き取り時にリードいっしょに体がグイっと引っ張られる感覚や、ロックをした時のグッと急に止まる感覚が前から不快だったようです。
よく見てみるとリードを巻き取っているときに愛犬の重心がリード側に引っ張られており、体重がかるい分その衝撃が大きく感じるのかもと考えています。
いまは伸びるリードは使っておらず、普通のリードを使っています。
もしかしたら、私の愛犬のように体重がかるく怖がりで繊細な性格の場合、リードを巻き取るときの音や体が引っ張られる感覚が不快に感じ、伸びるリードを怖がる可能性があると思いました。
私のロックの仕方に問題があるかもと解決策を探ろうとしましたが、リードを見せるだけイやな顔をするようになったのでいまだ未解決です。どなたか同じ状況の方がいましたらぜひコメントください。
いつものリードがいいモナ…
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