子犬を始めて迎えるときは、楽しみでしかたがない!はやく迎えたい!という方が多いはず。
一方で、子犬は緊張や不安を感じている事が多いです。とくにお迎え当日は、はじめて乗る電車や車、飼い主の変化、家族がいないおうちなど、刺激が多いためどうしてもストレスがかかりやすいです。
子犬に過度なストレスがかかると腸内環境のバランスが崩れ、下痢や嘔吐などの症状を引き起こしてしまい、心も体も疲れてしまいます。
この記事では、子犬にストレスをかけないお迎え当日の流れや初日の過ごし方をまとめています。
初日に多いトラブルや対処法、子犬の気持ち等も理解できるため、子犬に寄り添いながら子犬の面倒をみることができます。
子犬になるべくストレスを感じて欲しくない。はやくおうちに慣れてほしい。と思っている方の参考になればうれしく思います。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
子犬の迎え方や気をつけるポイント
子犬の迎え方や当日もっていくものについて理解しておくと、子犬に負担をかけずにスムーズにお迎えできるだけでなく、飼い主さんの不安も減らすことができます。
子犬のお迎え準備から当日の過ごしかたを時系列で並べています。お互いのストレスを減らすためにもお迎え前にチェックしておきましょう。
子犬のお迎え当日にもっていくもの
- クレートやキャリーバック
- トイレシーツ
- ティッシュやペーパー
- 給水器(移動が長距離でクレートに入ってもらう場合)
- マフラーやブランケット(寒い時期)
子犬は寒さに弱いため、当日の気温が低い場合はマフラーやブランケットなどを持っていきましょう。移動中にクレートのまわりにマフラーをかるく巻くことで、外からの冷たい風が入るのを防ぎます。
クレートの中にマフラー等をいれると、誤飲や爪が糸に引っかかるといった可能性があります。つねに気を配れないクレート内はトイレシーツのみにし、安全な環境で過ごしてもらいましょう。
子犬を迎える時間は午前中がベスト
子犬をお迎えする時間を午前中にすると、おうちについてから子犬に異変があったとき、もとの飼い主さんへの相談や動物病院等に行くなどの対処することができます。
子犬によっては下痢や嘔吐、夜鳴きなどがみられることがあり、初日は体調面のトラブルが起きやすいです。
お互いすこしでも安心して初日を過ごせるよう、お迎えの希望時間を聞かれたときは、なるべく午前中やお昼時間にお迎えしましょう。
子犬がいる場所についたらやること
必要なものを持ったら、いよいよ子犬を迎えに行きます。ブリーダーのおうちや保護施設、ペットショップ等についたら行うことをまとめました。
新しい家族のことをよく知るためにも、子犬の事について聞いておきましょう。
- いま使っている子犬が好きなおもちゃやタオルを譲ってもらう
- どういう遊びが好きか聞く(引っ張り合い、一人遊びなど)
- いま食べているフードの種類を聞く
- 食事をあげている時間や量、回数を聞く
- ブリーダーであれば連絡先を聞いておく
- 混合ワクチンの証明書をもらう
ほとんどの場合、上記のことをもれなく教えてくれる事が多いですが、お迎え時期がほかの飼い主さんと重なっていた場合に必要な情報を伝えそびれることがあります。
とくに好きな遊びや好きなおもちゃは、性格や体質により変わるため、近くで育てた人しかわからない事です。
新しいおうちでも同じように楽しんでもらうため、お迎えのときに忘れずに聞くようにしましょう。
超小型犬や珍しい犬種を迎えるときに追加で聞くこと
上記にあてはまる子犬は成犬になったときの適正体重がネットに載っていない事が多く、成犬時に食事量や運動量に困ることがあります。
健康的に育てるために、成犬のときにどのくらいの体重になるのか聞いておくと安心です。
子犬のお迎え当日の注意点
移動中に子犬が体調を崩す原因や状況をあらかじめ知っておくと対策ができ、ストレスのかかりやすい移動中の負担をグッと減らすことができます。
移動手段別の気をつけたいことを読んでおき、子犬にストレスのかからない安全な移動時間にしましょう。
車でお迎えするときに気をつけたいこと
移動中の揺れや振動に緊張がくわわり、ごくまれに車に酔ってしまう事があります。
移動中に車酔いしてしまうと余計なストレスがかかり、おうちに着くまでにヘトヘトという場合もあります。
子犬が車酔いしないよう対策し、お互いにトラブルのない移動時間にしましょう。
車酔いを防ぐ方法
1.子犬が乗っている側の窓をすこし開けて換気する
2.クレートやキャリーバックを足元または人のひざの上におき、固定する
3.助手席や後部座席に乗せる際は、シートベルトなどでクレートを固定する
犬の車酔いの症状
ハァハァと舌を出した口呼吸やクレート内をウロウロして落ち着かない、嘔吐など
電車でお迎えするときに気をつけたいこと
車とちがい、こまかい揺れや不規則な動きが少ない電車は乗り物酔いのリスクが少ないです。しかし、さまざまな人のニオイや動き、音による刺激が多く、臆病で繊細な性格の子犬はひとつひとつに反応し疲れることがあります。
電車でお迎えするときも車での移動同様、なるべく負担を減らす工夫をしましょう。
電車での移動時の負担を減らす方法
1.クレートやキャリーバックにタオルケットなどの布をかけて視界を遮断する
2.寒い時期は足元の暖房でのぼせるのを防ぐため、クレートごと膝にかかえる
3.定期的に様子を確認し、声をかける
4.換気のため、ドアに近く、外の風がある程度入るところに居るようにする
Q.車と電車ではどちらが子犬にストレスがかかりませんか?
車酔い対策をした車移動の方が外からの刺激が少なく、ストレスがかかりにくいです。
目的地まで乗り継ぎが多く、迎えた後の移動が大変という方は、タクシーを利用する方法もあります。
クレートから出さないのであればペットも乗せていいと言ってくれるタクシー運転手もいるため、予約や乗り込む際にペットの同乗が可能か聞いてみましょう。
いろんな音が聞こえるモナ〜
子犬にストレスをかけないお迎え初日の過ごし方
子犬を迎えた初日、過ごし方・接し方よっては子犬に余計なストレスを与えるのでは。と不安になり、さまざまな疑問がうまれやすいです。
たとえば、ケージから出さないほうがいいのか。それとも出して遊んだほうがストレス解消になるのかなど。
7年前に子犬のチワワを迎えた経験をもとに、子犬にとって快適な初日の過ごしかたをまとめています。
おうちについたら
おうちに到着したら、子犬に「おうちについたよ!よく頑張ったね!」と声をかけてあげましょう。じっと目をみて話すと緊張させてしまうので、目は見ずに作業をしながらで大丈夫です。
私もはじめは犬に話しかける…?と不思議に思っていました。しかし、いっしょに生活していくと声掛けに反応するだけでなく言葉を覚え、喜怒哀楽を行動でしめすようになります。
ペットというよりも小さい子供と思って接すると仲良くなりやすいため、緊張をほぐすためにもたくさん声をかける事が大切です。
言葉の意味はわからないけど、気持ちは伝わるモナ
クレートやキャリーバックから子犬を出したら、すこしの間ケージに入ってもらい、子犬が安全に部屋を歩けるよう環境を整えます。
床に飲みものや食べものを置いている場合は片付けることで、間違って食べてしまうことを防げます。コンセントは別の場所に移動させるか、コンセントカバーや収納箱などで隠しておきましょう。
ケージから出し、部屋を探索してもらう
飼い主さんが見守れる範囲を自由に歩きまわってもらい、新しいおうちや新しい飼い主さんのニオイをかがせましょう。
嗅覚が情報源の犬にとってニオイをすることが学習行動であり、新しいおうちや飼い主さんを知ってもらうためには、ニオイをさせることが大切です。新しい環境にはやく慣れてもらうためにも、たくさんニオイをかがましょう。
部屋を片付けたらケージの扉を開け、床に座って子犬が自分のタイミングで出てくるのを待ちます。
飼い主さんは床に座り、あまり大きな動きをせずに見守りましょう。ベッドやソファの下に潜り込もうとしているときや高い段差のある場所を登ろうとしているときは、そっともとの場所に戻してあげましょう。
子犬が探索する部屋にトイレシーツを何枚か置いておくと、子犬がトイレをしたくなったときに慌てずにトイレに誘導することができます。
どのくらいケージから出していいの?
10分〜1時間を目安にし、子犬の様子をみながら時間を決めましょう。
子犬により体質や性格があり、子犬にとって短すぎてもストレスになることがあります。
子犬が部屋のすみに座り込んだりソファの下で寝転がっているようであれば疲れているサインなので、ケージの中に誘導し、休んでもらいましょう。
床や家具などのニオイをかいでいる時は子犬が学んでいる時なので、なるべく子犬が満足するまで見守りましょう。
ケージから出しすぎるとなにか悪いことがある?
ケージの外で長時間過ごさせると、初日から体力を使いきってしまい、一気に疲れることがあります。
また、子犬によってはケージから出して!と要求することがあります。
初日は1時間程度にし、じょじょに時間を増やしていくことで、子犬を思いやった初日を過ごすことができます。
初日からトイレなどのしつけはやったほうがいいの?
トイレはなるべく初日から教えましょう。
おてやフセなどはまだ理解できない月齢ですが、トイレ覚えてくれやすいです。
飼い主さんが決めたトイレの場所ではなかなか覚えてくれないことがあるので、部屋にトイレシーツを多めにしき、一定の場所にトイレするようになったら、その場所を固定すると覚えてくれやすいです。
注意点、やってはいけないこと
初日はこちらからのアクション(抱っこやさわるなど)は控えて、子犬の要望から満たしてあげると緊張やストレスをグッと減らすことができます。
いっしょに遊びたそうにしているときは遊んでも大丈夫です。手や洋服などを使って遊ぶと今後のトラブルになることがあるため、子犬用のおもちゃや噛まれても良いタオルなどで遊びましょう。
ストレスになるから1週間ケージから出してはいけないって本当?
新しい刺激はストレスになりますが、行動を制限されることもストレスとなるため、難しいところです。
子犬がケージから出たがらない場合は出さないほうが快適ですが、ほとんどの子犬は好奇心が旺盛のため出たがる場合が多いです。
私は迎えて初日、ケージから出し部屋を探索させて過ごしましたが、私の愛犬はストレスを感じている様子はなく、楽しそうにみえました。
数ある育て方の一つのため、飼い主さんが納得できる方法でいっしょに過ごすことが大切です。
人がいっぱいいるリビングにケージを置いたら、ストレスがかかる?
初日はなるべく人通りが少なく、静かな場所のほうが過ごしやすいため、リビングとはべつの場所のほうが適しています。
むずかしい場合はリビングの壁側やすみにケージを配置し、うすいタオルケットをかけて過ごしてもらいましょう。
子犬のお迎え初日に多いトラブルの原因と対処法
初日にイメージ通り子犬と過ごせることは少なく、行動一つ一つに不安を覚える事が多いです。
お互い安心して過ごせるよう、あらかじめよくあるトラブルの原因と対処法を確認しておきましょう。
お迎え初日でよくあること:トイレをしない
体調を崩しているのではと不安になりやすいですが、緊張が原因の場合が多いです。
考えられる原因
1.緊張していて、夜になってからしようと思っている
2.飼い主さんに警戒していて、いなくなってからしようと思っている
3.そもそもトイレしたくない
4.トイレが汚くてその場所でしたくない
5.トイレの場所が気に入らない(寝床と近すぎるなど)
対処法
1.定期的に部屋からでて、一人にさせる
2.トイレを掃除する
3.トイレの位置を変える
警戒心が強い子犬は初日にトイレをせず、自分の好きなタイミングになるまで我慢することがあります。時間の経過とともにトイレをするようになるので、初日にトイレをしなくてもあまり心配しなくて大丈夫ですよ。
迎えた初日でよくあること:夜鳴き
夜になり電気を消し、部屋が暗くなると子犬がくぅーんとなくことがあります。これを夜鳴きといい、さみしくて鳴いている事が原因です。
考えられる原因
1.家族と離れて、はじめて一人で過ごす夜にさみしさを感じている
2.暗くなったことでよりさみしさを感じている
対処法
1.大丈夫だよと声をかけてあげる
2.ケージの近くで眠る
3.すこしだけ明かりをつけて眠る
4.なにもせずに眠る
5.ケージやクレートに大きな布(軽くて薄いタオルケットなど)をかける
私の愛犬も初日の夜は夜鳴きをしていて、家族を呼んでいる声にとても胸が締めつけられました。愛犬が眠るまでそばにいたいと思いましが、逆に緊張させてしまうのでは…と思い、その日はぐっとこらえて眠りました。
翌日、ケージの外を探索したり家族みんなでいっしょに遊んだりしました。
初日よりは慣れたようで、2日目からは夜鳴きはしていませんでした。新しい飼い主さんといっしょに過ごす時間が増えると、夜鳴きは減ってくると感じました。
迎えた初日でよくあること:吠えなくて心配
夜鳴きがあると聞いていたのに、まったく吠えない。むしろ、声すら聞いていないという状況に、なにか障害を持っているのではと不安に思う方も多いです。しかし、実際には性格によるものが影響していることがほとんどです。
考えられる原因
1.あまり動じず、ドシッと構えた性格
2.攻撃性があまりなく、みんなにゆずるような温厚な性格
3.おっとりしたタイプであまり外からの刺激に影響されない
対処法
1.性格によるものなので、そのままで大丈夫です。
あまり吠えない子犬は、落ち着いて物事を判断できる余裕をもち、みんなが突然走っても動じずじっと座っているといった、貫禄のある性格であることが多いです。
生まれつき難聴の場合は生まれて数週間でわかることが多いため、吠えないからといって耳が聞こえていないのではと不安にならなくても大丈夫です。
迎えた初日でよくあること:ケージに入れると吠える
部屋である程度過ごしてもらったあとにケージにいれると、ワンワン!と大きな声で吠えることがあります。
これを要求吠えといい、ケージから出してほしい!という思いを伝えるため、吠えている事が多いです。
考えられる原因
1.ケージの外で長時間過ごした
2.ケージが狭いまたは汚く、居心地が悪い
3.保護先から迎えた子犬で、一人になるのを恐れている
4.吠えたり噛んだりしたら、飼い主が言うことを聞いてくれると思っている
対処法
1.初日は長時間ケージの外で過ごすのを控える(2時間以上)
2.ケージをきれいにする(初日以降も続く場合は広いケージの購入を検討する)
3.子犬が不安にならないよう、飼い主さんの姿が見える位置で眠る
4.かわいさに負けず、飼い主さん主体で動く・判断する
5.無視をする
さまざまな原因がありますが、ほとんどはケージの外のほうが居心地がよいと感じ、子犬が要求を通そうと吠えていることが多いです。
うるさい!と怒ってしまうと子犬の性格によってはヒートアップしてしまったり、逆に警戒し、心を閉ざしてしまうこともあります。
しかし、要求通りにケージの外に出すと、吠えたらケージから出られると考え、毎晩続くという場合もあります。
吠えられたときは、無視をして大丈夫です。
飼い主さんが徹底して無視をしていれば、子犬は吠えても現状は変わらないと気づき、1〜2時間もすれば大人しく諦めてくれるはずです。
吠えているときに目を合わせると、より大きな声で吠えることがあるので、なるべく目も合わさず背中を向けて、じっと耐えましょう。
迎えた初日でよくあること:ソワソワして寝ない落ち着きがない
子犬が落ち着きがないのはよくあることですが、夜になっても落ち着きがなく、なかなか眠りにつかない事があります。原因は環境や体力などが考えられます。
考えられる原因
1.お昼寝したからあまり眠たくない
2.遊び足りない
3.飼い主さんにかまってほしい
4.眠れる環境でない(明るい、うるさいなど)
対処法
1.テレビの音量をさげたり、ケージにうすいタオルケットをかけて暗くする
2.昼間いっしょに遊ぶ
昼間も起きていたのに、夜中も起きていて全然眠たくなさそうという場合は、エネルギーが有り余っていることがあります。
夜ぐっすり眠ってもらうためには、昼間にほどよい疲労感を与えることが大切です。2日目はお昼や夕方に子犬をケージから出し、探索させたりしましょう。
迎えた初日でよくあること:ご飯を食べない
フードを用意しているのに一口も食べずに初日が終わってしまうことはよくあります。緊張していて食欲がわかないということが多いようです。
考えられる原因
1.緊張していて食欲がない
2.おなかが空いていない
3.ストレスや疲れで食欲がでない
対処法
1.フードを夜中も置いておく
2.ぬるま湯でふやかしてニオイを強くしてあげる
3.手からひと粒ずつあげる
しつけ上、フードをあげて1時間ほど置いておき、食べなかったら下げるというあげ方のほうが食べムラを防げます。
ただ、まだ家にきたばかりで誰にも食事を見られたくないと感じる繊細な性格の子犬に、しつけを優先するのは子犬思いではありません。
飼い主さんがみていない夜中や朝方などに食べることがあるため、食べない可能性があるとしても、かならずフードを置いておきましょう。
初日から3日目までは夜中もフードを置いておくほうがエネルギー切れを防げます。
低血糖について
子犬は代謝が高いため、数日ごはんを食べないとすぐにエネルギーが切れ、低血糖になるリスクがあります。
低血糖は極度の栄養不足で、回復にはブドウ糖の点滴などが必要になることがあります。
おなかが空いたら自分で食べるためそこまで深く考えなくても大丈夫ですが、一口もごはんを食べていない日が2日ほど続いたらもとの飼い主さんや近くの動物病院に電話し、指示をまちましょう。
よくある質問
記事内では解決できなかったこまかい質問をQ&A形式でまとめています。
ご飯食べないで寝るのはいいの?
初日はごはんを食べずに眠っていても大丈夫です。移動や探索で疲れて寝てしまうことはよくあります。
2日目もごはんを食べずに寝ているときは、もとの飼い主さんや近くの動物病院に電話して相談しましょう。
初日に留守番をさせてもいいの?
あまり長い時間(半日など)のお留守番は、初日から1週間の間は控えたほうがよいです。
ストレスのかかりやすいお迎え初日は、子犬によっては下痢や嘔吐などがみられることがあります。汚物が手足につき、口に入ってしまうと感染症のリスクが高くなってしまいます。
とくに環境の変化が激しい初日はなるべく近くで見守ってあげた方が、子犬の体調不調にも備えられ、子犬に安心感を与えられます。
寝る時、一人にさせてもいいの?
一人にさせて大丈夫です。
不安であればケージの近くに布団やタオルケットをしき、となりで眠るという方法もあります。意外と一人のほうが眠りやすいと感じる子犬もいるため、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
一緒に寝るのはダメ?
子犬は骨がもろく、頭の骨もやわらかいためなるべくケージで眠らせたほうが安全です。
子犬は好奇心の旺盛な傾向にあるため、みていないところでの誤飲やケガの可能性もあります。もう少し成長して、新しいおうちと飼い主さんに慣れてきた頃の方がお互い安心して眠れますよ。
車で迎える予定です。ドライブ時間はどのくらいが限界?
はっきりとした数字は決まっていませんが、私の愛犬をみていると長くても2〜3時間程度におさえた方が移動時の疲れが少ないです。
子犬の体質によっては車酔いをすることがあるため、定期的に車を止めるか、同伴者が子犬の様子を確認し、移動すると安全に移動できます。
初日から下痢をしています。病院に連れて行ったほうがいいか、自宅で様子をみた方がいいか迷っています。
初日の下痢はストレスによるものがほとんどで、時間の経過とともに回復していく事が多いため自宅で様子をみても大丈夫です。下している時は水分不足になりやすいため、きれいな水を置くことを忘れずに行いましょう。
初日の下痢が2日目まで続いており、くわえて咳がみられるときは感染症にかかっている可能性が高いため、すぐに動物病院に連れていきましょう。
しつけは初日からやったほうがいいの?順番は?
トイレのしつけは生後数週間でも覚えてくれやすいため、トイレは初日からムリのない程度に行いたいです。
オテやフセなどはまだ理解できる月齢でないため、まずはトイレだけを覚えさせた方が子犬への負担が少ないです。
子犬のころにきちんとルールを教えることで成犬になったときのトラブル(無駄吠えや噛みつき、トイレのミス、破壊行動など)が少なく、お互いに気持ちよく暮らすことができます。
子犬の成長に適したタイミングで、適した方法でしつけることが大切です。
さいごに:子犬を思いやった方法で初日を過ごそう
子犬をはじめて迎える人にとってワクワクする1日ですが、同時に不安な気持ちもうまれやすいです。
そんな新しい飼い主さんが抱えている不安や疑問をすこしでも軽減できたらと思い、この記事を執筆しました。
子犬にかかるストレスをなるべく減らし、お互いに安心感のある初日を過ごしましょう。
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