ビタミンB6は、皮膚科のビタミンと言われています。
皮膚を正しいメカニズムに戻すため、皮膚を丈夫にして免疫力をあげるはたらきがあります。
ビタミンB6のはたらきと、欠乏症や過剰症、多く含まれている食材などについて解説します。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
ビタミンB6のはたらき
体をつくるタンパク質や脂質の変換などに関わるため、皮膚を正しい状態にする働きがあります。
脳に情報をつたえる物質(神経伝達物質)をつくるため、脳にとって欠かせません。
ビタミンB2とビタミンB6は、非常に相性がいいです。
ビタミンB6は皮膚という土地を整え、ビタミンB2はその土地をさらに耕し、キレイにするため、できるだけビタミンB6とビタミンB2は、一緒に摂った方がよいです。
愛犬が必要なビタミンB6量
AAFCOによると、愛犬の体重1kgにつき1.5mgです。
食材でとろうとすると、米ぬか30g、バジル100gです。
乾物中の量なので、手作りごはんをしている方は、あまり参考にしないで大丈夫です。
ビタミンB6が不足すると?
食欲がなくなる、貧血、けいれん、免疫力の低下、成長不良、神経障害などを引き起こします。
ビタミンB6を摂りすぎると?
一般的な食生活だと過剰症は引き起こしにくいとされています。
しかし、体重1kgにつき1日200mgのビタミンB6を犬に与えると、運動失調になり、筋肉がもろくなる、バランス感覚がなくなるなどを引き起こします。
ビタミンB6を多く含む食品
野菜やお肉に多く含まれています。
肉類(特にレバー)、野菜、カツオ、マグロ、鮭、バナナなど。
参考文献
阿部又信(2008)『動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学』日本小動物獣医師会 動物看護士委員会 監修,ファームプレス社.
全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編(2014)『動物看護学教育標準カリキュラム基準 専門分野 動物栄養管理学』左向敏紀監修, インターズー社.
中嶋洋子(2016)『栄養の教科書 改訂新版』新星社.
中屋豊(2009)『図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム社.
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