食材は焼いた方がいいのか?茹でた方がいいのか?手作りごはんをはじめたばかりのころ、調理方法に悩むことが多いです。
じつはシンプルで、「コトコト煮込むこと」が手作りごはんの基本です。
どうして煮込みが基本なのか、煮込むことのメリットを解説していきます。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
犬の手作り食の基本が煮込みである理由
手作りごはんの基本は、煮込みです。
その理由は2つあります。
理由1:煮汁には栄養がたくさんつまっているから
野菜やキノコ、海藻、お肉、お魚などには、ビタミンB群がとても多く含まれています。
ビタミンB群は水に溶けだす性質があるため、お水と一緒に食材を煮て、煮汁ごとあげることで、食材に含まれるビタミンB群をもれなく与えることができます。
知らなかったモナ
理由2:毒素を体の外に出してくれるから
水分をたくさん摂らせてあげることで、体内の毒素をおしっこやうんちとして出しやすくなります。
おしっこやうんちの回数が増えることで、がんやアレルギーの原因となる物質を出す回数が増え、体内にとどまる時間が短くなるため、病気を遠ざける体に近づけます。
体にとって悪いものを外に出すはたらきを活発にするには、コトコト煮込んで、栄養素と水分をたっぷり含んだごはんをあげることが大切です。
どのくらい煮込めばいいの?
10分ほど弱火でコトコトさせると食材にしっかり火が通ります。ビタミンB群は加熱に弱いため、なるべく弱火で調理することで破壊を防げ、よりたくさんのビタミンを取らせることができます。
食煮込む時間は調理器具などで変わるため、各自調整してください。
どのくらいお水をいれたらいいの?
食材がひたるくらいまで、お水を入れましょう。
焼くのはダメなの?
ダメではありませんが、チャーハンなどの炒め物は食いつきがよい反面、水分をあまり含んでいません。
チャーハンをおもにあげると、なぜか煮込んだごはんを食べなくなることがあります。
栄養素や毒素排出の面でも、基本的に水分をたくさん含んだごはんをあげ、たまにチャーハンや野菜炒めなどを与えると、食べムラや飽き対策が行えます。
ご褒美や頑張った日に炒めものをあげると喜んでくれるので、よいタイミングで炒めものを取り入れることが大切です。
いつもとは違うごはんもおいしいモナ~
次回は、ごはんを作る時に気をつけたいことです。
参考文献
須崎恭彦(2009)『愛犬のための症状・目的別栄養事典』講談社.
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