今回は、自宅にいながら取得できる犬の管理栄養士についてまとめました。
内容がすこし専門用語が多いので、むずかしくてもついていける自信がある人におすすめの資格だと感じました。
私が2018年に犬の管理栄養士になった経験を活かし、実際の試験の内容、難易度、取得までにかかる期間などをおはなしします。
私の正直な感想もお伝えするので、犬の管理栄養士を取得しようか悩んでいる方は、ぜひみてみてください^^
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
犬の管理栄養士は「犬の栄養学」に特化した資格
学習内容
- 犬の栄養学
- ドッグフードの原材料の読み方
- ドッグフードに関する法律
- 手作りごはんを作るときに役立つカロリー計算方法
\いいところ/
- 自宅にいながら学習から試験、取得までできるから通学が必要ない
- 犬の栄養学が深く学べるから不安が安心に
- 受験資格が必要なく、だれでも取得できる
- 特定の試験日が設けられていないため、いつでも受験可能で挑戦しやすい
\残念に感じたところ/
- 専門用語が多く、ちゃんと理解しようとするとスマホで調べながら学習する必要がある
- 深く学びたい私にとって、情報量が少なく感じた
犬の管理栄養士は、獣医師が監修した犬の栄養学に関する資格が、いつでも、だれでも、どこでも学べるという特徴があります。取得までのハードルの低さと自由がきく学習スタイルが魅力の資格です。
試験日や学習開始日などが決められていないため、自身の理解度やスケジュールに合わせて勉強を進められ、おいて行かれる心配や疑問が残ったまま進むということもありません。
学びたい!と思った時にすぐに学べるようになっており、学習モチベーションも維持できる点がとても飼い主想いだと感じました。
ただ、テキスト内に専門用語が多く書かれており、スマホ片手に検索しながら勉強する必要があり、不便に感じました。
たとえば…
- ネフローゼ(腎臓のはたらきが低下し、たんぱく質がおしっこに流れる症状)
- セカンドメッセンジャー(細胞の外の情報を細胞内に伝達する物質。糸電話でたとえると、糸のような存在)
- ATP(動物が生きるためにかならず必要なエネルギーのもとになる存在)
上記のように、栄養学に関する単語がスラスラ〜と書かれており、読んでいる途中に「あぁ、もう!わかんない!!!」となることが多々ありました。
獣医師さんがテキストを書いたような印象を受け、素人にもわかりやすいように単語の解説や言葉を崩すと、もう少し理解度が深められるテキストになるのではと思いました。
\おすすめの人/
- とくに犬の栄養学を中心に学びたい
- 通学する時間がないから通信がいい
- 自分のタイミングで学習したい
- カロリー計算方法が知りたい
\向いていないかもしれない人/
- 病気のことや感染症のことなど、広く深く学びたい
- じっくり学ぶ時間があり、深く濃く学びたい
犬の管理栄養士は、犬の栄養学を通信で学びたい方に適している資格です。テキストが難しいですが、検索しながら読むことでしっかり理解できます。
犬の管理栄養士アドバンス、マスターについて
犬の管理栄養士に続き、犬の管理栄養士アドバンスという新しい資格が登場しました。アドバンスでは、栄養学の基礎にくわえ、ライフステージ別の栄養管理法や病気に対する手作りごはんのレシピを学ぶことができます。
また、犬の管理栄養士マスターも新たに登場し、2つの資格に合格することでマスターに認定されます。
例
犬の管理栄養士に合格!(順不同)
↓
犬の管理栄養士アドバンスに合格!(順不同)
↓
自動的に犬の管理栄養士マスターに認定される
(犬の管理栄養士マスターの資格認定証などが発行される)
栄養学が中心の犬の管理栄養士と手作り食のレシピなど実践編が含まれているアドバンスを両方取得することで、より愛犬の健康をサポートできるようになります。
犬の管理栄養士を学んでみて、もっと深く知りたい!と思った方はアドバンスの取得も選択肢にいれておきましょう。
犬の管理栄養士の難易度
テキストの内容がしっかり理解できていれば、試験の問題は難しくないので合格率は高いと思います。(詳しい合格率はお問い合せ中です。)
ただ、栄養学について学んだことがない方にとっては難しいので、理解をふかめるまでに時間がかかると思いました。
試験は70点以上が合格ラインで、選択問題と最後にカロリーを計算する筆記問題があります。
自宅で好きなタイミングで試験を受けられるので、焦らずに勉強してから取り組むことができます。
また、わからない問題が出てきた場合は、テキストを見ながら受講もできるため、おおまかな復習という気楽な気持ちで試験に取り組めます。
犬の管理栄養士の仕事・求人について
いまのところ、犬の管理栄養士として働ける仕事や求人はありません。(2022.10.17現在)
ペット関係の仕事に就く場合、取得していると有利になることがありますが、犬の管理栄養士になったからといって就職先が決まるといったことはほとんどありません。
手作りごはんのことが広まっていけば、犬の管理栄養士の仕事も増えていくのではないかと考えています。
犬の管理栄養士の私の口コミ:肩書きと知識が自信になった!
犬の管理栄養士の資格を取ってみて、栄養学に関する知識が増え、犬の管理栄養士という肩書きが自信になりました。
犬の管理栄養士という名前に負けないよう、もっと勉強したい!もっと知りたい!と思うようになり、現在の記事執筆のやる気にもつながっています。
取得して損はない資格なので、気になっている方は受験を考えてみてはいかがでしょうか。
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