愛犬が高さのあるソファから飛び降りるんだけど、これって足とか腰に負担になってないのかな?
ハラハラするから飛び降りるのをやめさせたいんだけど、どうしたらいいの?
逆に、安全にソファからおりる方法とかってあるの?
というお悩みを解決します。
この記事を読むと、犬が段差のあるソファやベッドに飛び乗ったり降りたりすると、どのようなリスクがあるのかがわかります。
また、高い場所からの飛び降りの対策や、安全にソファにおりる方法もわかるので、愛犬の体に負担をかけない全ての方法がわかります。
英国獣医師会や犬の骨折のカルテなどを参考にしながら、記事を書きました。
私の愛犬もソファが大好きなので、他人事ではないな。と思いながら執筆しました。
「フローリングが足の負担になるらしいけど、ジャンプしてソファに乗るのはどうなんだろう?」
「ベッドからジャンプして着地するときに、ハラハラする。」
という方は、ぜひ読んでみてください。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
ハラハラする…犬がソファから飛び降りるリスク
犬が高い場所から飛び降りるリスクは2つあります。
- 筋肉や骨などの負担が大きい
- 骨折の危険性
犬が50㎝ほど(だいたい日本人向けのイスの高さ)の段差からジャンプすると、犬の筋肉や骨に負荷が大きくかかることがわかっています。
また、犬で3番目に多い骨折は、地面との距離が近い場所にジャンプした時の着地時や、落下したときなどに起こる、回避できる骨折です。
参考:
Cross-sectional geometrical properties of distal radius and ulna in large, medium and toy breed dogs
Peak forelimb ground reaction forces experienced by dogs jumping from a simulated car boot
つまり、ほとんどのソファやベッドから飛び降りると、犬の体に負担がかかり、骨折のリスクがある。ということです。
私の愛犬がよくのぼるソファやイスの高さの平均は約45㎝でした。
とくに段差に注意すべき犬の特徴
- 体重5kg以下のパピー
- 超小型犬〜小型犬
骨が未熟なパピーは、短い場所までのジャンプでも、骨が折れやすいです。
とくに体重5kgを満たしていない場合は、ジャンプによる骨折の確率が高いことがわかっているので、とくに気をつけましょう。参考:Proximal tibial metaphyseal fractures in immature dogs
また、チワワやトイプードルなどの小型犬の骨折は自宅で起きることが多く、ソファやベッドから飛び降りて着地する際に骨折するシチュエーションが多いようです。
パピーや小型犬はとくに、高い場所からの飛び降りが少ない家づくりを心がける必要があります。
愛犬がソファから飛び降りないための対策
- 飛び降りる原因を減らす
- ソファにあがらないようにしつける【検証済み】
- おりるときは必ずマテをして、抱っこしておろす
全部で3つあります。
それぞれをみていきましょう。
飛び降りる原因を減らす
高さが高いソファから低いソファに買い替えたり、ソファのある部屋に愛犬を連れてこないようにすると、愛犬が飛び降りることもなくなります。
ただ、あまり現実的ではありません。
ソファにあがらないようにしつける【検証済み】
このしつけ方法を家族みんなで徹底して行えば、確実にソファに上がらなくなります。
試しに私がこの方法を1ヶ月続けると、ソファにあがらないようになっていました。
あげてもな〜
愛犬をソファにあげないようにするしつけ方法
愛犬がソファに登っているのを見かけたら、すぐに下ろします。
ソファの近くにベッドを持ってきて、ベッドをトントンして「ほら、ここだよ!」と声をかけます。
クッションを置いて登ってきたとしても、大丈夫です。
すぐに愛犬を下ろして、ステップ1から3までくりかえします。
おりるときは必ずマテといい、飼い主さんがおろす
愛犬がソファから降りるときは、必ずなにかのタイミングがあるはずです。
玄関のチャイムがなったり、飼い主さんがソファから離れたり、愛犬がトイレしたそうにウロウロしたり。
そのタイミングでマテを教えて、抱っこしておろすと、愛犬の体に負担をかけずにおろすことができます。
愛犬が安全にソファやベッドからおりる方法
愛犬が安全にソファやベッドから降りる方法は、段差をなくす。これだけです。
私が実際に試してみた方法をご紹介します。
家にあるもので犬用の階段をつくる
安全度:
私は、布団やクッションを使って階段を作っていました。
布団は見た目がわるく、クッションはバランスが悪く安定しなかったため、やむなく撤退しました。
すのこを使って、カンタンなスロープを作りましたが、かなり幅を取ることと、時間がたつと勝手にバタン!となり、愛犬が怖がって登らなくなったので、すのこも片付けました。
すのこのバタン!って音が怖かったモナ
犬用の階段かスロープを買う
安全度:
ソファやベッドの高さに合わせた、犬用の階段かスロープを買うと、あっという間に解決しました。
階段を買う前にいろいろと試行錯誤しましたが、やはり既製品はとても安定性も安全性もバツグンです。
スロープと階段ってどっちがいいの?
愛犬の体の負担にならないのはスロープで、運動不足が解消できるのは階段です。
下半身がうまく動かせなくて、つねに歩き辛さを感じているわんこは、スロープがおすすめです。参考:Kinematic analysis of the pelvic limbs of healthy dogs during stair and decline slope walking
私は、シニアになっても家で筋肉をほどよく動かして欲しいと思ったので、犬用の階段を買いました。
まとめ:デメリットだらけの段差をなくして、愛犬の体の負担とヒヤヒヤを減らそう
私もあなたと同じようにソファに飛び乗ったり、段差のある部屋からジャンプする姿をみてヒヤヒヤしていましたが、階段を買ってからは心のひっかかりがなくなりました。
家にあるもので階段を作っていた時期もありましが、どれも耐久性にすぐれませんでした。
思い切って犬用の階段を買ってみましたが、快適そうにのりおりしている愛犬をみて、もっとはやくに買っておけばよかった。と思いました。
「ソファをなくすまではできない」「しつけもうまく行く自信がない」という方は、犬用階段おすすめです。
感想・意見等をお書きください