なんか愛犬のおなかからキュルキュル聞こえるんだけど、なんでだろう?
しかも結構音が大きくて、なんか変。
どうしたらいいんだろう。病院に行ったほうがいいのかな?
と「愛犬のおなかがキュルキュル鳴っていて、なんか変!」と不安に思っているあなたのお悩みを解決します。
あなたがこの記事をよむとわかること
- あなたの愛犬のおなかがキュルキュル鳴っている原因
- おなかがキュルキュルなっている時に飼い主ができること
- 病院に行ったほうがいい時の症状
- 子犬や老犬のおなかがキュルキュルなっている時の原因
- よくある質問
私も、はじめて愛犬のおなかからキュルキュル聞こえたときは、具合が悪いのかな、変なものを食べたのかな、とあれこれ考え、心配になりました。
ですが、経験を重ねるにつれ、おなかがキュルキュル鳴るのは、不自然なことではないということがわかってきました。
じつは、腸がしっかり動いているという証拠なのです。
私たちがおなかが空いたときに、おなかが鳴るのと同じだということに気付きました。
今回は、私の経験もプラスして、愛犬のおなかがキュルキュルなる原因とあなたができることを解説していきます。
愛犬のおなかがキュルキュルなっていて理由もわからずに心配なあなたが、愛犬のおなかキュルキュルの原因と対処法を知ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
あなたの愛犬のおなかがキュルキュル鳴っている原因
- おなかが空いている時に食べたから
- 火が通っていないなまものを食べたから
- 特定のお肉・お魚を食べたから
- 油っぽいものを食べすぎたから
- 落ちているものを拾って食べたから
- 甘いものを食べすぎたから
- 胃腸が弱っているから
おなかがキュルキュルしている原因を突き止める方法は、愛犬をしっかり観察することです。
原因によって、愛犬の食欲やうんちが変わってくるからです。
愛犬の様子と照らしあわせながら、それぞれの原因をくわしくみていきましょう。
原因1:おなかが空いている時に食べたから
とてもおなかが空いているときに食べると、休んでいた胃腸が働くぞ!と活発になります。
愛犬がごはんを食べ終わって横になった時に、おなかがキュルキュルなっているのはそのせいです。
急にごはんを体にいれたり、何日もじゅうぶんな量食べれていないときの食後に起きやすいです。
おなかが空いている時に食べたときの症状
- 元気・食欲はある
- うんちは普通
- ごはんを食べたくてソワソワしている
- おなかがキュルキュルなっているけど、本人はケロっとしている
おなかからは大きなキュルキュルが聞こえますが、気にしなくて大丈夫です。
原因2:火が通っていないなまものを食べたから
私の愛犬は、火の通りがあまい鶏肉を食べた時に、おなかがキュルキュルなっていました。
私がはやめに火を止めてしまい、生焼けの状態であげてしまったせいです。(モナさん、ごめんなさい)
火が通っていないお肉類(とくに鶏肉や豚肉)には、食中毒の原因となる菌が存在しています。
しっかり焼かずに食べてしまうと、菌がそのまま愛犬のおなかに行き、腹痛や下痢などをもたらします。
生で食べられない食べ物は、しっかり火を通してあげましょう。
火が通っていないなまものを食べたときの症状
- 食欲がない
- 震え
- すこし元気がない
- 丸まっていることが多く、お散歩にいきたがらない
- うんちは普通
- 好物でも食べない
私の愛犬は火が通っていないなまものを食べた次の日の朝から症状がでました。
夜になるにつれて、いつも通りの様子になったので、病院には連れていきませんでした。
原因3:特定のお肉・お魚を食べたから
愛犬によって、苦手なお肉やお魚があると思います。
私の愛犬は、鹿肉を食べた日は、おなかがキュルキュルしていることが多いです
(ハウンドカムの鹿肉を食べると、翌日に高確率でおなかがなります)
鹿やいのししに含まれる菌や成分が、胃腸に刺激をあたえているのでは?と考えています。
食欲は減りますが、うんちがいつも通りなので、いい反応かはまだ判断できていません。
胃腸がしっかりうごいているときも、おなかがキュルキュルなることはあるので、判断が難しいです。
特定のお肉・お魚を食べたときの症状
- 元気がない
- 食欲があまりない
- うんちは普通
- 好物は食べる
鹿肉やいのしし肉のジャーキーを結構見かけるようになりましたが、合わない愛犬はいると思います。
私は、愛犬がごはんを食べて元気がなくなるのはイヤなので、月に1回ほどの頻度でたまにあげています。
めずらしいお肉やお魚をあげるときは、様子をみながら、すこしづつあげたほうがいいでしょう。
原因4:油っぽいものを食べすぎたから
豚バラ肉や手羽元、脂質の多いフードやクッキーを急に食べると、おなかがキュルキュルなることがあります。
原因は、油の摂りすぎです。
もともと油は消化に時間がかり、胃腸をたくさんうごかす栄養素です。
少量であれば問題ないのですが、愛犬の油の許容量を超えてとってしまうと、胃腸に必要以上に負担がかかります。
犬用のクッキーやビスケットには、私たちが思っているよりも油が使われているので、一度にたくさんあげないようにしましょう。
愛犬によって、負担にならない油の量はちがうので、飼い主さん基準で油の量を決めてしまわないように気をつけましょう。
油っぽいものを食べすぎたときの症状
- 元気がない
- 食欲がない
- うんちが柔らかめ
- 震え
私の愛犬が油っぽいものを食べすぎた時は、ギューキュルキュルキュルというような音がなります。
1日中震えていることがありますが、だいたいその日の夜にはなおるので、あまり深刻に考えなくても大丈夫です。
ただ、毎日油っぽいものを食べていると、胃腸が疲れ、はたらきが低下する危険性が高いので、毎日はやめましょう。
食べっぷりがよく、うんちが柔らかい、おなかがよくキュルキュルなるという場合は、愛犬にとって、脂質が多すぎるドッグフードを食べている場合が多いので注意しましょう。
原因5:落ちているものを拾って食べたから
拾い食いをするクセがある愛犬は、床に落ちているものを拾って食べて、おなかがキュルキュルしている可能性が高いです。
昨日のお米やさっき食べたお菓子、一昨日炒めた野菜など、食べられなくはないですが、床のホコリやゴミも一緒に食べてしまっているので、衛生的にもよくありません。
変なものあげてないし、食事も変えてない、全く心当たりがない。というときは、拾い食いを頭にいれておきましょう。
落ちているものを拾って食べたときの症状
- 基本的に元気・食欲がある場合が多い
- 食べたものによっては、震え、血便、粘膜便など
拾い食いしておなかがキュルキュルしている時は、だいたい変なものを食べたときです。
拾い食いしたものが食べ物である場合、1日たてば治るので、あまり心配する必要はありません。
消化できないもの(おもちゃのかけらなど)も、うんちといっしょに出てくるので、あまり心配いりません。
原因6:甘いものを食べすぎたから
愛犬に甘いお菓子をあたえすぎると、おなかがキュルキュルなり、調子が悪そうにします。
私がつくったパンやカステラ、クッキーなどをいっしょに食べることがありますが、喜んで食べてくれるのでついついあげすぎてしまいます。
愛犬の体からすると、いつもは砂糖をとらないのに、急に砂糖がはいってくるので、おなかがびっくりします。
砂糖のとりすぎも、愛犬のおなかをキュルキュル鳴らせる要因になるので、気をつけましょう。
甘いものを食べすぎたときの症状
- 元気はある
- 食欲はある
- 場合によっては震え、下痢
私の愛犬の場合、甘いものを食べすぎた時は、油っぽい食べ物を食べすぎた時と同じように、ギューキュルキュルという音がなります。
犬用のおやつをあげていれば、甘いものを食べすぎることはないと思いますが、飼い主さんと同じ食べ物を食べている愛犬は、甘いものの摂りすぎになりやすいので、気をつけましょう。
原因7:胃腸が弱っているから
胃腸が弱っている場合、下痢や血便といっしょに、おなかのキュルキュルがかなりの頻度でみられます。
胃腸がよわる原因として、消化に悪い食事ばかりをしていることがあげられます。
添加物が含まれており、水分が少ないドライフードは、胃腸や肝臓をフルパワーで動かすため、毎日食べていると、胃腸がやすめません。
水でふやかしたり、たまにごはんを手作りしてみたりして、胃腸をしっかり休ませることが効果的です。
胃腸が弱っているときの症状
- 元気がない
- 食欲がない
- 血便・下痢・嘔吐
- 好物は食べる
胃腸が弱っている時は、うんちの状態が悪く、元気もありません
胃腸をしっかり休めることで、回復できるので、安心して大丈夫ですよ。
おなかがキュルキュルなっている時に飼い主ができること:絶食
結論からおはなしすると、絶食させることです。
絶食とは、食べ物をなにもあたえずに、お水だけで数日すごしてもらうことです。
絶食をすすめるわけは、胃腸をやすませる必要があるからです
え、それって、虐待じゃない?と思うかもしれませんが、逆に、愛犬の体を休ませることができるので、とても愛犬想いの食事法です。
おなかがキュルキュルなっているときは、胃腸にとっては年末の大掃除のような大仕事を1人で任されたときのような状態で、すでに手一杯です。
そんなときに、ごはんががたくさんはいってくると、疲れてしまい、胃腸をしっかりそうじすることができません。
それが消化不良につながり、下痢や嘔吐となり、胃腸はヘトヘトです。
これからも、胃腸に元気に働いてもらいたいので、おなかがキュルキュルしているときは、水だけを与えるようにしましょう。
具体的な絶食のしかた
お水をいつでも飲めるようにしておいて、食べ物はなにも与えないでください。
私は、おなかのキュルキュルが聞こえたその日は、丸一日なにもあたえません。
絶食した翌日の1食目は、じゃがいもやだいこん、かぶ、白米など、白っぽい食材でおかゆを作って与えてください。
お肉の茹で汁や、ささみ、とりのむね肉など、脂身の少ないお肉であれば使っても大丈夫です。
病院に行ったほうがいい時の症状:血便や下痢、明らかに元気がない
おなかのキュルキュルが聞こえて1日たっても治らない場合は、病院にいきましょう。
とくに、いつもとうんちが違うとき(血便や下痢、透明の粘膜のようなものがドロっとついたうんち)や明らかに元気がないときは要注意です。
子犬や老犬のおなかがキュルキュルなっている時の原因
子犬のおなかがキュルキュルなる理由と、老犬のおなかがキュルキュルなる理由はすこしちがいます。
子犬のおなかキュルキュルの原因:変なものを食べた、ストレスを感じた時
私の愛犬が子犬の頃、プラスティックのコップのとっての部分ををかじって、遊んでいて、間違えて食べたりすることが多かったです。
うんちに出てきていたので、病院にはいきませんでしたが、そのときもおなかがキュルキュルなっていました
生後間もない頃、親や家族から離れた時は、おなかキュルキュルに加えて、下痢もしていました。
夜に鳴いていたりしたので、ストレスによるものだと思います。
老犬のおなかキュルキュルの原因:胃腸の機能低下
老犬になると、胃腸のはたらきが衰えやすいです。
胃腸のはたらきが衰えると、いままで食べていたものを食べても、急に下痢したり、おなかがキュルキュルなったりします。
ですが、ここで消化にいいものばかりをあげると、逆に胃腸をあまり使わなくなり、消化する力が衰えます。
消化に悪いものや消化にいいもの、どちらもバランスよくあげることが大切です。
愛犬のおなかキュルキュルでよくある質問
私もはじめてキュルキュル音を聞いた時は、こんな小さい体から大きい音がなるなんてと、おどろかされました。
おなかがキュルキュルなる原因をいくつも書きましたが、基本的に翌日には治っていることが多いので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
あなたの参考になれば嬉しいです。
キュルキュル〜モナ
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