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なぎ
7歳のチワワのモナの飼い主。
犬の管理栄養士/ペット栄養管理士/上級食育アドバイザー

自身の経験を活かし、企業様との手作りごはんやおやつのレシピ開発・作成から、商品を売りたい飼い主さんへのレシピ相談などに精を出している。

愛犬の毎日をもっとステキに!をモットーに当ブログ「チワワごはん」で情報発信中。
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ビビリで散歩嫌いなチワワが楽しくお散歩するようになった話

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ビビリでお散歩嫌いのチワワが楽しくお散歩するようになった話

チワワは犬のなかでも体が小さいため、そこまで運動量は必要としませんが、心と体の健康のためにはお散歩は大切です。

運動不足を解消するのはもちろん、気分転換やストレス発散、子犬であれば社会化など、お散歩で学べることはとても多く、チワワにとって大切な習慣です。

しかし、チワワとうまくお散歩できないことに困っている飼い主さんは多いです。たとえば、リードを出すと喜ぶのに外に出ると歩かない。知らない人に怖がって歩かないどころか、ずっと座り込んで震えているなど。

また、まわりにお散歩嫌いなチワワがいないことから、だれにも相談できず、悩んでいる方がほとんどだと思います。

お散歩で歩かないチワワ

私もお散歩嫌いなチワワのモナと暮らしているので、どうしたら歩いてくれるんだろう…どうしたらお散歩を楽しくしてくれるんだろう…と、とても悩みました。

結論からおはなしすると、モナはお散歩自体が嫌いなわけではなく、お散歩中のここが嫌い。お散歩中の私のここが嫌い。と、こまかく嫌な部分があることがわかり、一つずつ改善していくとお散歩を好きになってくれました。

この記事では、お散歩嫌いなモナに、お散歩を楽しいと感じてもらえるよう1年ほどいろいろと取り組んでみてわかったことや、モナが自然とお散歩好きになった方法をとまとめています。

楽しそうにお散歩するチワワ

いまではお散歩行こ!というと、尻尾をブンブン振ってワクワクした様子で玄関に待っていたり、その場でジャンプしたりし、かなりお散歩好きになりました。

お散歩を好きになってほしい。お散歩を楽しんでほしい。外の世界の楽しさも味わってほしい。という飼い主さんが、お散歩嫌いの愛犬とお互いにいい気持ちでお散歩できるようになるための材料としてご活用いただけたらうれしいです。

目次

観察してわかったチワワが散歩で歩かない理由

  • お散歩ルートに飽きた
  • 人や車、音が多い
  • 草が生い茂っていて肉球に刺さるのがいや
  • リードを引っ張って歩かされるのがいや
  • 待ってくれないのがイヤ
  • 飼い主がお散歩中、イライラしたり、お散歩にいいイメージがない

モナは、歩くときは歩くけど歩かない日は一歩も歩きませんでした。そこで、歩いた日と歩かなかった日のそれぞれの共通点をみつけて、モナが散歩のどういうところが嫌いなのかを探っていきました。

もしかしたらモナだけでなく、おおくの散歩嫌いのチワワに当てはまるかもしれません。すこしでもお散歩を楽しいと感じてもらうためにも、一つずつ歩かない原因をみていきましょう。

モナ

歩きたくないモナ…

お散歩ルートに飽きた

モナの場合、お散歩で歩かない原因ベスト1が、ルートに飽きた。でした。

同じ場所でも行く時間帯を変えると歩く日もありましたが、「ここは歩き尽くしたし、においも全部知ってる。」という顔をして、鼻からため息をして座り込むようになりました。

「今日は歩かない日か。べつの公園に咲いている桜をみて帰ろう。」と思い、歩かないモナを抱っこをしてすこし遠いべつの公園に行きました。

べつの公園につき、腕がつかれたのでおろしてみるとスタスタ歩き出し、楽しそうにしていました。その姿をみて、もしかしてあの公園に飽きただけ…?とはじめてモナの気持ちに気づきました。

モナ

またここ?モナ

人や車、音が多い

モナはたくさんの人と大きな音で溢れている場所がニガテのようで、大通りや人が多い広い公園などでは歩かないことが多いです。モナをみていると、歩かないというよりも怖くて歩けないに近いのかなと思いました。

モナの気持ちになってみようとモナと同じ目線までさがってみると、人間は巨人に見えるし、はやいスピードで通る車は威圧的で怖いかもと思いました。

怖がりな性格の場合、人の多さや車の音、ほかの犬を怖がるチワワも多いのではと感じました。

モナ

私は人と車がニガテモナ

草が生い茂っていて肉球に刺さるのがイヤ

かたくて尖った草のうえは肉球に刺さる?ようで一歩足を踏み出したあとに一歩下がり、そこから歩かなくなります。

私たちは靴を履いているので意外と気づきにくいですが、肉球が痛いから歩かないということもあります。

あまりこの理由だけで歩かないというのは少ないと思いましたが、もしかしたら肉球が敏感なチワワもいるかも、と思い、書き足しました。

リードを引っ張って歩かせようとされるのがイヤ

私は歩かないことを気にして、ネットに載っていたしつけ方法の一つ、歩かなかったらリードを引っ張って誘導する。をやっていた時期がありました。

愛犬の性格により有効な場合もあると思いますが、モナの場合は逆で、その行為がモナにストレスを与えてしまい、お散歩嫌いを加速させてしまいました。

そのころ、モナに散歩いこう!というと、私から逃げて部屋のすみで座っていました。

いまでは、チワワの性格の傾向から考えると、あまり有効ではないと感じています。どちらかというと、チワワの意見を尊重しながら私たちの意見も聞いてもらうほうがうまくいく気がします。

いまはやっていませんが、そのときはしつけに必要だから。と思い、怖い顔で引っ張っていたと思います。そんな人とお散歩なんて楽しいはずないと思います。

…あのときはほんとにごめんね。

モナ

勘弁してほしかったモナよ

待ってくれないのがイヤ

以前、歩かないからとすぐに抱っこをして、すこし離れた場所におろすということをしていました。ここなら歩く?という感じです。

私の経験なので正しいかはわかりませんが、歩かずにキョロキョロしている時間や座っている時間は、目や鼻、耳から入る情報を処理したり、歩こう。と心をととのえる時間なのではと感じました。

その時間をムリやり止めて抱っこをするのは、モナにとって心の準備の時間をジャマしているのかもしれないと思いました。

実際に、じっくり待つと納得したような顔で自分から歩くことがあります。

モナ

待ってくれてありがとうモナ

飼い主がお散歩中、イライラしたり、お散歩にいいイメージがない

なんで歩かないんだろう。どうしたらいいんだろう。今日も多分歩かない。みんなは楽しそうに歩いているのに。

そんな考えだった時、私はモナとのお散歩が楽しくありませんでした。比例するように、そんな日はモナも絶対に歩きませんでした。

昔読んだ本で、リードは犬と飼い主の心をつなげる大切なものと書かれていました。ぜっったいウソ。と思っていましたが、いまは、たしかに。と心から思います。

モナ

今日も歩かないんでしょって聞こえてるモナよ

お散歩を楽しんでもらう方法

モナがお散歩嫌いな原因を探った私は、それを潰していけば、モナにとって楽しくお散歩ができるかも!と思いました。

はじめは、お散歩はこうでなきゃ。と、世の中的に正しいお散歩にモナを当てはめようと思いましたが、それではうまくいかないことは、リード引っ張り事件で学び、深く反省したところでした。

そこで、モナが嫌なことはすべてやらず、モナが喜ぶことをやろう!と思いました。やっぱり、本人にとってお散歩が楽しいものでなければ、いくら私が歩いてほしい!と思ってもうまくいきません。

私が実践したこと、いま実践していることをまとめましたので、原因はわかったけどどうしたらいいかなと具体案が浮かばない方はぜひ参考にしてみてください。

1.行きは抱っこして帰りに歩く

モナは家が大好きらしく、お散歩中に「帰るよ!」と言ったり、家に向かう道では尻尾をふって楽しそうに歩くことがわかりました。

私はこの、帰り道マジックの効き目を探るため、よくお散歩している一本の長い山道を使って実験をしました。

普通にお散歩するよりも、自宅へ戻る道は楽しそうに歩くことがわかりました。その確率、100%。

天気や時間を変えて何度も実験しましたが、この数字が変わることはなく、やはり、自宅への帰り道なら歩く!ということがわかりました。

私はそこで、行きの途中でおろし、行き道を帰り道かのようにウソをついてみることにしました。

するとすぐに帰り道ではないことが見破られ、まったく歩きませんでした。べつの方角にあるべつの道でも実験しましたが、まったく同じ結果になりました。犬って自分の家の位置がわかるのかも…

おうちで過ごすことが多く、おうちが大好きなチワワにとって、おうちをゴールにすると楽しくお散歩ができるかもしれないと思いました。

モナ

おうちまで後少しモナ!

2.お散歩ルートをなるべく変える

楽しそうにお散歩するチワワ

はじめて来た場所やはじめて見る景色のところでは、やっぱりいつもよりも楽しそうに歩きます。

もし、毎回同じルートを使っている場合は、いつもは行かない少し遠い公園にいったり、同じ場所でも裏道を歩くことをおすすめします。

モナが好きな場所は、ここは道なのか?という裏道や静かで誰もいないような公園、海、路地裏などです。

3.飼い主さんがワクワクする場所に行く

楽しそうに海岸をお散歩するチワワ

私がワクワクする場所にいくと、モナはかならず歩くことがわかりました。

逆に、私が飽き飽きしている場所や人が多いから行きたくないと思っている場所では、歩かないことが多いです。

もし、飼い主さん自身があの場所は楽しくない。と思っている場所に言っているのであれば、飼い主さんがたのしめるような場所にいっしょに行ってみるとチワワも楽しんでくれるかもしれません。

4.刺激が少ない場所に行く

野原でお散歩するチワワ

モナは、観光地などの人が多い場所や車がよく通る大通りがニガテです。静かで人や車がないところでは楽しそうに歩くことがほとんどです。

同じように、人が少ない公園につれていくと歩く場合は、車の音や人間、ほかの犬がニガテな場合があります。

ニガテなんだね。じゃあ違う場所にいこう。と認めて工夫すると、おさんぽを楽しんでくれやすいです。

5.ネットや本に自分の犬との暮らし方を当てはめない

お散歩のしつけや本では、「あるかないときは引っ張ってみる、かならず飼い主さんの横にピタッと隣で歩かせるようしつけする、左側を歩かせる」ということがかならずといっていいほど書かれています。

本のとおりにやろうとすると散歩がお互いにとってストレスになり、私はしつけも関係性もうまく行かなかったので、参考にするのをやめました。

お散歩のしつけも大切ですが、一番大切なのはモナの気持ち。ということが、これまでの経験を通して痛いほどわかりました。

6.待つ

私はこれができていませんでした。

チワワがお散歩にきて、空中や地面をにおいしている時、耳を動かしていろいろな音を聞いている時、顔をキョロキョロさせて様子をまわりの伺っている時、こんなときは多分、いまの場所の情報を収集しているときだと思います。

地面のにおいをしているチワワ

そんなときは抱っこして移動したり、「はやく行こうよ〜」と急かさず、じっと待つことが大切だとわかりました。

待っているとやがて歩きだすからです。

なにも持っていないとじっと待つことがイヤで、「早く〜」と言いそうになることがあったため、いまはモナがあるき出すまでの待ち時間、べつのことをしています。近くで座っているとリードをスンと引っ張るので、自分の時間をやめていっしょに歩きます。

私は待つ間、じっとモナを見ていたり、話しかけたり、ぼーっとしたり、メモを取ったりしてモナを待っています。

ただ、「お散歩に来たのに歩かないの?モナが歩くまで抱っこしないからね!」と意地をはって待ったときは、なぜか毎回うまくいきません。意地の張り合いをしているような時間が過ぎ、モナは不機嫌な顔をして一歩も歩きません。

もう!と私が折れるのですが、家に帰ってから、いや、こんな人といっしょに散歩に行きたくないのは当然じゃん、と気づいたときに、モナが歩かなかった理由は自分にあったのか、と反省するときもありました。

モナ

プンプンやめてモナ!

よくある質問

記事内では解決できなかったこまかい質問をまとめています。きっと解決法は飼い主さんとチワワの数だけあると思うので、これが正解!というみかたではなく、ひとつの例として参考にしていただければうれしいです。

Q.チワワが散歩や外を怖がるんだけど、なにかいい方法はないですか

かならず原因が有ると思います。モナは車の音、人の多さ、人から話しかけられることがニガテです。

歩く場所や歩かないという場所にはかならず共通点があります。

ほかの犬がニガテなら、なるべく犬と会わせないようにするのも手だと思います。

犬の社会化には必要ですが、私たち人間にも人嫌いな人や一人で過ごすことが好きな人、さまざまな個性があると思います。犬だからといってかならずほかの犬と仲良くするべき、人に触られることが好きなはずではないと思います。

原因がわかれば避けられるので、愛犬を観察することが大切です。

Q.ほかの犬に敏感で臆病です。どうしたらいいですか

性格によるものもあるため、みんながみんな社交的ではないと思います。私はモナの性格上、ドッグランやドッグカフェには連れて行かないようにしています。

モナが楽しんでくれるなら連れていきますが、つねに震えていたり、私に助けを求めてくることが多かったので、わざわざムリしてほかの犬たちに会わせる必要もないかな…と思っています。

以前はもっと仲良くできるはずとか、考えていましたが、モナにとって一番の味方でいたいと思っているので、モナがほかの犬とのふれあいが嫌ならイヤでいいと思う。と思うようにしました。

さいごに:工夫ひとつでお散歩を楽しんでくれるようになる!

公園とチワワ

SNSで、お散歩から帰りたくないと座り込む犬をみて、現実味を感じず、「やっぱりモナだけなのかな、お散歩で歩かないの…」と思うほど、モナはお散歩が嫌いでした。

歩いてほしいからとたくさんのことをしました。歩かないときに少し引っ張ってみたり、ハーネスを変えてみたり、おやつで褒めてみたり、抱っこだけでお散歩?してみたり。

すると、私がお散歩行こうというと、モナは私から逃げるようになりました。きっと、お散歩を強要されることにストレスを感じていたんだと思います。

私は、モナはこんな私とはお散歩したくないのかも。と思い、お散歩=スタスタ歩くものという理想?を捨て、歩かなくてもいいよ。気分転換しに来たから。という考えに変えたいまは、お散歩行こうというと、私にジャンプして飛びついてきます。

いまでも歩かない日はごくたまにありますが、そんなときは歩くのを諦めて、今日は日向ぼっこの日。と、モナにお散歩プレッシャーを与えないよう意識しています。

いま考えると、お散歩自体がイヤというわけではなく、お散歩中のここがいや!お散歩中のあなたのここがいや!というだけで、それを改善すると楽しんでくれるようになりました。

ネットや本の情報ではなく、目の前のモナの表情や感情のうごきを見ることが大切だとあらためて気づきました。モナ、いままでごめんね。

私とモナの体験が、お散歩嫌いなチワワと暮らしている飼い主さんのなにかのヒントになればうれしく思います。

参考文献

私がお散歩嫌いのモナにどうしたらいいんだろう…と悩んでいたときにとても参考になった方のブログです。
UG DOGS アトラスタワー中目黒店 店長日誌

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