初心者でも成功した犬の肛門腺のやり方！コツや頻度、臭いについて

自宅でお風呂にいれている方や自分でカットをする方がぶつかる壁が、肛門腺しぼりだと思います。

絞り方や肛門腺の場所、力の強さなどがわからず、自分にはムリかも。と諦めてしまう方や、ネットの情報をたよりに絞ってみたが思うように絞れない方など。

少しずつ挑戦し続け、ようやく愛犬の肛門腺を絞れるようになったので、肛門腺絞りができない人の手引き書になれば、と思い記事を書きました。

この記事では、はじめて肛門腺絞りに挑戦する方にむけて、スムーズに肛門腺が絞れるようになるための情報をすべてまとめています。

私なりのコツ等も載せていますので、ネットの通りにやってもうまくいかない！と壁にぶつかった方の参考に慣れればうれしく思います。

愛犬の肛門腺のさがし方としぼり方

肛門腺の場所を理解しておくことで、間違った場所を傷つけずに、安全に肛門腺を絞ることができます。

とくにチワワやトイプードルなどの体格の小さい犬は肛門腺が骨に隠れていることが多いため、そのような場合はおしりの骨の内側に指を入れて、探す必要があります。

確実に安全に肛門腺を絞るためにも、まずは愛犬の肛門腺の位置を確認しておきましょう。

愛犬が慣れていない場合は、ゆっくりステップを踏んで、愛犬に合わせて進めていきましょう。

肛門腺絞りの基本１：愛犬の肛門腺をさがす

肛門腺は写真のピンクの丸の位置（肛門の斜め下あたり）にあり、小型犬は骨と重なっていることが多いため、すこし指をおしりの骨の内側にいれると探しやすいです。

やさしく揉みながら指で探ると、袋のようなものを見つけることができます。

尻尾をグッとあげると肛門腺がわかりやすくなります。

ある程度分泌液がたまっていないと、さわっても確認できません。トリミングをして３週間〜１ヶ月が立った頃に探してみるとグッと見つかりやすくなります。

小型犬の肛門腺は骨の内側にある！

肛門よりも奥側にあるため、奥側を意識し、ななめ、またはたてに袋あることを想定しながらさわると、うまく見つけやすいです。

はじめのころは、肛門と肛門腺の見分けがつかず、肛門をギュッと絞ってしまうことがありますが、肛門腺は肛門の奥側にあると立体的に覚えておくと愛犬に痛い思いをさせずにすみます。

肛門腺絞りの基本２：肛門腺の仕組みを理解する

以前、肛門腺絞りがうまくいかずに困っていたとき、肛門腺のしくみを調べてから絞ると、肛門腺の場所や絞り方が頭で想像でき、はじめて肛門腺絞りに成功しました。

肛門腺のしくみを理解することで、肛門腺の絞り方がイメージしやすくなり、ちょうどよい向きや角度で絞れるようになります。

失敗を減らして成功率を上げるために、肛門腺の特徴を理解しておきましょう。

分泌液は肛門腺の下にある！

イラストは、左側の肛門腺をピックアップしたイメージ図です。

分泌液は、袋状になっている肛門腺の下の方にたまっています。

この分泌液を下から上に、下から上にと押し出して、出口(肛門)へ流します。

肛門腺はスポイトのようなものと考えると、うまく絞りやすいです。

実践：肛門腺のしぼり方

いざ肛門腺を絞ろうと思うと、どんな体勢で絞るのか、注意点はあるのかなど疑問が浮かぶ方が多いと思います。

実践編では、写真を多く使いながら私なりのコツを加えた肛門腺の絞り方をまとめています。肛門腺を絞る前に読むことで、スムーズに肛門線絞りに挑戦することができます。

１.マッサージをする

肛門腺のあたりを20秒ほど軽くかるくもみます。

このマッサージには、肛門腺をしぼりやすくするため、愛犬に心の準備をさせるための目的があります。

２.肛門腺をしぼる

分泌液で汚れるのを防ぎ、肛門腺がしっかりと浮き出るように、写真のように尻尾を片手で持ち上げます。

指が結構奥に入っているように、奥にある肛門腺を肛門側に押し出すイメージで絞ると成功しやすいです。

ポイントは、奥から前へ、下から上へを同時に行うことです。

３.しっかり絞れると茶色い液体がでてくる

きちんと絞れると、茶色い分泌液がでてきます。

つい最近しぼったので、分泌液が少なめでした。

私の愛犬の場合、溜まっているときに絞るとドロっと粘度のある液体がゆっくりでてきます。

サラサラしている分泌物を出す体質の愛犬の場合、３０センチほど飛ぶ事があるので、ティッシュを肛門にかぶせながら絞りましょう。

肛門腺を絞るときのつよさは？

ペットボトルのフタが少し潰れるくらいの力加減です。

肛門腺の中に溜まっている分泌液をイメージしながら、２のイラストのように肛門まで押し出します。

これを、４回ほど繰り返します。

肛門腺をしぼる飼い主に迷いや不安があると、愛犬に伝わって、愛犬も不安になってしまいます。
恐怖心や不安はすてて、自信をもって挑みましょう。

４.おしりをしっかり洗ったら終了

肛門腺はにおいが強いため、絞ったあとは２回ほどおしりを洗って、汚れやにおいを落とし、清潔に保ちましょう。

肛門腺を絞った当日は、肛門まわりに刺激があったため、お尻を引きずることがあります。肛門が赤くなっていなければ、違和感でお尻を引きずっている事が多いので、あまり心配しなくても大丈夫です。

肛門が赤くなっていておしりを引きずっていたら

強く絞りすぎた、または肛門を直接絞っていたなどが考えられます。私も何度か経験したことがあり、とても申し訳ない気持ちになりました。

保湿と菌が入らないようにするため、肛門にワセリンを塗って様子をみていると、翌日にはやらなくなっていました。

次回肛門腺を絞るときはもう少し力を弱め、肛門腺の位置を再確認し、愛犬の様子をみながら再チャレンジしてみましょう。

愛犬の肛門腺絞りでよくある質問

記事内では解決できなかった肛門腺についての疑問をまとめました。こちらで解決できないお悩みやご相談はお問い合わせにてご連絡ください。

Q.分泌液のにおいはどんなにおいですか？

私の愛犬は、海っぽいにおいがします。

不思議なことに、分泌液のにおいは愛犬によって違うようです。

Q.肛門腺をしぼる頻度はどのくらいですか？

１ヶ月に１回を目安にしぼりましょう。

愛犬によって分泌液の量が変わるため、一ヶ月に一回を目安にしながら愛犬の適正な頻度を探ってみてください。

Q.肛門腺が溜まっているサインはなんですか？

お尻を引きずりながら歩いているときです。

オスワリをしたまま、お尻をこすりつけるようにします。

愛犬がトリミングに行っていない時期にお尻を地面につけて歩いていると、分泌液が溜まっている可能性があります。

３ヶ月目で肛門腺しぼりに成功！

わたしは３ヶ月目のチャレンジで、ようやく肛門腺しぼりがスムーズにできるようになりました。

１ヶ月に数回、短い時間で挑戦し、絞れなかったときは動物病院で絞ってもらいました。

自宅で肛門腺絞りができるようになると、愛犬が肛門腺が溜まったときにすぐに絞ることができ、分泌液の色や頻度などから、愛犬の体調の変化等にも気付けるようになります。

よく自宅でお風呂にいれる方やセルフカットをしている方は、練習すると肛門腺が絞れるようになり、より自分で愛犬の健康管理が行えるようになるので、ぜひ挑戦してみてください。