栄養学って難しそうだけど、手作りごはんを作るから目は通しておきたいなぁ。
でも絶対難しい。
基礎だけを、本当にわかりやすく教えてくれる人いないかなー。
と、悩んでいるあなたのお悩みを解決します。
この記事を読むと、世界で一番わかりやすく、犬の栄養学の基本がわかります。
誰でもイメージがつく、お誕生日用ショートケーキをつかって解説していきます。

犬の管理栄養士の私が、中学生にもわかるように解説しているので、
なんとなく栄養学とか勉強に苦手意識がある。
漢字とかなるべくみたくない。
という人でもカンタンに”栄養学”のしくみがわかります。
愛犬の食べる食べ物を選ぶコックさんとして、栄養のキホンは、知っておいた方がいいです。
手作りごはんを作る人は、必ずみておきましょう。
コレだけでOK!手作りごはんで必要な犬の栄養学
栄養学というだけで、「うっ」となる方がいるかもしれませんが、考え方がなんとなくイメージできたら、OKです。
- たんぱく質
- 脂質
- 糖質
- ビタミン
- ミネラル
1つずつ、解説していきます。
土台となるたんぱく質

たんぱく質は、ケーキでいうところの「スポンジ」です。
ケーキのもととなるため、一番大切です。

スポンジの中の卵や牛乳などの材料もすべてたんぱく質です。

犬のからだも同じように、筋肉や、心臓などの内臓、細胞、目、皮膚などはたんぱく質からできています。
つまり、犬の土台(からだ)をつくるのは、たんぱく質。ということです。
たんぱく質は、お肉やお魚、豆に多いです。

ごはんのおかずになるもの。と覚えましょう。
土台をつよくする脂質

脂質をケーキで例えると、「生クリーム」の役割です。
スポンジだけでは、みすぼらしく、スポンジ同士がくっつかずにうまくきれません。
脂質は、たんぱく質が作った細胞や皮膚を、生クリームのように包み、外敵から守り、つよくすることができます。
そのため、より病気につよい体づくりができます。

それだけでなく、愛犬は、脂質をつかって、歩く、息を吸う、ごはんをたべるなどの行動ができています。
脂質は、お肉の白い部分や油に多いです。
脂質はそのまま、油と覚えましょう。
土台を理想的にする糖質

ケーキの「いちご」の部分にあてはまります。
ケーキを切ってみて、あれ、いちご少ない。とショックになる気持ち、犬の体でも起きています。
脳みそは、いちご(糖質)が大好物です。
糖質がすくないと、いちご好きの脳みそが、「このピースいちご少ない!いやだ!」とわがままをいい、脳みそがはたらかなくなります。

そのため、糖質が少ないと考える力や集中力、判断力の低下、イライラにつながります。
心身ともに健康な理想的な生活には糖質も欠かせません。
糖質は、白いごはんやパン、麺などに多いです。

おかずと一緒に食べたいもの。とおぼえましょう。
土台の質をあげるビタミン

ビタミンをケーキで例えると、「お誕生日おめでとう!プレート」です。
なくてもいいじゃん。と思うかもしれませんが、年に一回のお誕生日にプレートがないとはじまりません。
意外と忘れがちだけど、ないと困る。それがビタミンです。
ビタミンは、お誕生日おめでとう!プレートのように、単体ではあまり効果はありません。

たんぱく質、脂質、糖質がつくった土台があるからこそのビタミンで、土台の質をあげ、より健康的なからだにつくりあげます。
ビタミンは、野菜に多いです。

ビタミンは色がキレイ。で覚えましょう。
土台を仕上げるミネラル

ミネラルは、「お誕生日ケーキのろうそく」です。
お誕生日の一番盛りあがる部分を、ひっそりと彩ってくれます。
ミネラルはろうそくのように、最後に土台をしあげ、まとめてくれます。

ミネラルは、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミンだけでは80点のところを、100点にする力があります。
それぞれの足りない部分に、自らが代役をつとめる、縁の下の力もちです。

ミネラルは、海藻や茶色いたべもの(玄米や大豆)に多いです。
暗い色の食べものはミネラル。と覚えましょう。
おさらい:犬に必要な5つの栄養素

たんぱく質でよい土台(体)をつくり、
脂質と糖質で土台の質(病気に負けないように免疫力をあげるなど)をあげる。
そこにビタミンとミネラルを足すと、
さらに土台の補強がしっかりでき、より健康的な体がつくれる。
ということです。
ここまでが、犬が生きていくために必要な5つの栄養素「5大栄養素」といいます。
ここまで読み進めた方は、犬の栄養学80点です。
ですが、
このケーキすこしさみしい。
そう思いませんでしたか?
犬の栄養学を100点にしたい方のみ、この先に進んでください。
これまで覚えたら完ペキ!:食物繊維と水
この2つに目を通したら、犬の栄養学への基本は、もう100点です。
- 食物繊維
- 水
底上げをする食物繊維

食物繊維は、ケーキの「果物や葉」です。
いちごだけのケーキも素敵ですが、鮮やかなミントや、キレイなフルーツがのっているケーキの方を買いたくなりませんか?
犬のからだも同じで、5つの栄養でも足りるけど、どうせなら食物繊維もほしい!と、ケーキを買うときの私たちと同じような気持ちです。

食物繊維は、愛犬のからだのなかを掃除してくれます。
定期的に掃除することで、体の内側からキレイになり、病原菌やウィルスをよせつけない体にできます。
食物繊維が多いのは、きのこ類です。

ほうきときのこって似てるな、と覚えると覚えやすいです。
いのちのみなもと水

反則かもしれませんが、水は、「お誕生日ケーキを食べる本人」にあてはまります。
お誕生日の人がいないと、お誕生日ケーキがあってもはじまりません。
水には、それほど大切な役割があります。
水は、生きる上でなにより大切です。
たかが水、されど水です。

心臓、腕、足、脳みそ、体のすべてが、血液や細胞液などから水のちからを借りて、いまも一生懸命動いています。
水が多いのは、水や食べ物全般です。
愛犬に水をのんでほしいから!と水を無理にのませないでも、手作りごはんであれば食べ物からじゅうぶんにとれているので、心配しないで大丈夫です。
まとめ:1番の栄養学は「いろいろな食べ物をまんべんなく」
いかがでしたでしょうか。
私なりにこまかく砕いて、わかりやすく説明しました。
さいごに、食物繊維と水を足したケーキをみてみましょう。

ケーキをみてわかるように、栄養素はひとつだけでは成り立ちません。
私は、いろいろな食べ物をまんべんなくあげる。これが一番の栄養学だと思います。
そこまで真剣になりすぎずに、そうか。全部必要なのか。じゃあいろんな食べ物をたくさんたべさせよう。
この考え方でOKです。
これで、手作りごはんに必要な栄養学はおしまいです。
お疲れ様です。
もっとくわしく知りたい方は、パワーアップ版の記事をお読みください。
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