犬にビオチンを与えて皮膚炎予防!欠乏症やおすすめのサプリ

ビオチンは、ビタミンB群の中でも皮膚に深く関係がある栄養素です。

皮膚をすこやかにするビタミンなので、感染症予防ができるため、免疫力をつよくするはたらきもあります。

犬のビタミンB群として数えられることはあまりありませんが、皮膚炎やアトピーで困っている愛犬は、意識して摂る必要があります。

目次

ビオチンは犬の皮膚を健やかにする

ビオチンは皮膚を健やかに保ち、脱毛を防ぐはたらきがあります。

そのため、犬の皮膚炎に有効です。

ヒスタミン(アトピー性皮膚炎の原因物質)を体の外に排出する作用があります。

そのことから、抗アトピー性皮膚炎ビタミンと言われることもあります。

皮膚炎の愛犬にビオチンを与えてみた実験

皮膚炎の愛犬にビオチンを与えると、約70%の犬が症状を軽減したことがわかっています。

犬の体重10kgにあたり5mgのビオチンを3〜5習慣与え続けると、犬のさまざまな皮膚炎の改善が見られたことがわかっています。

119頭の皮膚炎をもった犬の81頭の症状が軽くなる、または治癒したことがあきらかになりました。

(ステロイドを使用していない皮膚炎の犬を対象にしました。)

参考:M Friggら(1989)『Clinical study on the effect of biotin on skin conditions in dogs.』Schweizer Archiv Tierheilkd.

上記の実験のビオチン5mgってどのくらい?

茹でた卵の黄身をおよそ1000個分です。

実験では、注射によるビオチンの摂取かサプリメントなどで、ビオチンを5mgとったと考えられます。

愛犬のビオチン必要摂取量

犬の1日のビオチン摂取量は、明らかになっていません。

犬の体内で、1日の必要量の半分のビオチンが体内で作られます。

そのため、ビオチンが全く足りない!ということにはなりにくいです。

ただ、残りの半分のビオチンは、食事やサプリから摂る必要があります。

不足すると?欠乏症は?

ビオチンは色々な食材に含まれていて、腸内でも作られるため、ビオチンが不足することは滅多にないです。

ただ、腸内環境が悪かったり、ビオチンの少ない食事をしていると、欠乏症として、食欲不振、血便、下痢、過尿症、成長不良、皮膚炎などがあります。

これらにあてはまる犬はビオチンが不足しやすいです。

  • 長期間、抗生物質を服用している
  • 脂質やくだものの多い食事、生の卵白を中心とした食事にしている
  • 生の卵白を毎日10個以上食べている。

摂りすぎると?

ビオチンの摂りすぎによる過剰症は報告されていません。

ビオチンは毎日おしっことして出るので、摂りすぎることはあまりありません。

ビオチンを多く含む食材

レバーや鶏卵(とくに黄身)、ピーナッツ、お魚、酵母などに含まれています。

穀類や豆類、お野菜には、少量のビオチンが含まれています。

ビオチンをうまく摂らせるには?

茹でる。蒸すなどがおすすめです。

たまごのビオチンを効率よく摂らせるには?

生の黄身をあたえましょう。

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生の黄身は茹でた黄身よりも、10μg多いので、効率がいいのは生の黄身です。

犬におすすめのビオチンサプリ

うちの子ずっと肌をかいてて、フケもひどいし、皮膚が赤くて乾燥してる。

アトピー持ちだけど、ステロリドや抗生物質をのんでいて、症状が一向によくならない。

という愛犬にお困りの方におすすめのサプリのご紹介です。

ビオチンだけがはいっているサプリメントも、皮膚炎に効果的なのですが、より、皮膚にいい働きをするビオチンのサプリメントの特徴を解説します。

犬の皮膚炎に効果的なビオチンサプリの特徴

この3つの条件が揃っているビオチンサプリメントは、犬の皮膚炎、とくにアトピーに効果的です。

  • 亜鉛が含まれているか
  • 必須脂肪酸がふくまれているか
  • オメガ3が多く、オメガ6が少量のバランスか

これらの3つの条件が、犬の皮膚を健康にするということがわかっています。

アトピーの犬を対象とした実験で、亜鉛と必須脂肪酸(オメガ3多めでオメガ6少なめ)、ビオチンを含んだサプリメントを実験に使いました。

結果は、アトピー治療で使用していた薬の量が減り、症状が大幅に改善したことがわかりました。

参考:Rendina A McFaddenら(2017)『A double-blinded, randomized, controlled, crossover evaluation of a zinc methionine supplement as an adjunctive treatment for canine atopic dermatitis.』Vet Dermatol.

「アトピーに効果的でも、うちの犬の皮膚炎には効果がないかもしれないじゃない。」

と思う方もいるかもしれませんが、亜鉛や必須脂肪酸は、犬の皮膚の健康には欠かせない栄養素です。

そのため、亜鉛と必須脂肪酸が入っているビオチンサプリメントを選ぶことで、皮膚を健やかにすることができます。

亜鉛と必須脂肪酸を含むおすすめのビオチンサプリ

3つの条件に正確に当てはまる、犬用のビオチンサプリメントは見つかりませんでした。

条件に限りなく近いサプリメントを選びましたが、オメガ3が少なめです。

オメガ3を含む油を足すか、お魚をトッピングで足して、サプリをあげるとさらに皮膚の正常化に役立ちます。

>>オメガ3を含む油ってなに?オメガ3オイルの解説

1.ダーマクト

  • 亜鉛を含む
  • 必須脂肪酸のオメガ6が豊富
  • 魚のタンパク質でオメガ3がとれる

動物の薬を作る共立製薬が作っている犬用サプリメントで、酵母(天然の菌)由来の亜鉛を多く含みます。

月見草油やボラージシード油を使っているおり、皮膚の健康を維持するガンマリノレン酸が多いのが特徴です。

ミラコートパウダー

  • 亜鉛とビオチンがとくに多め
  • 必須脂肪酸のオメガ6が豊富
  • オメガ3は微量

アメリカ産のサプリメントで、とくに亜鉛とビオチンに特化した皮膚用サプリメントです。

そのほかに、ビタミンAやビタミンB6などの皮膚をサポートする栄養素も豊富です。

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参考文献

阿部又信(2008)『動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学』日本小動物獣医師会 動物看護士委員会 監修,ファームプレス社.

全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編(2014)『動物看護学教育標準カリキュラム基準 専門分野 動物栄養管理学』左向敏紀監修, インターズー社.

中嶋洋子(2016)『栄養の教科書 改訂新版』新星社.

中屋豊(2009)『図解入門 よくわかる栄養学の基本としくみ』秀和システム社.

日本食品標準成分表2015年版(七訂

わが国の食品中ビオチン含量の分析

M R Müllerら(2016)『Evaluation of cyclosporine-sparing effects of polyunsaturated fatty acids in the treatment of canine atopic dermatitis』Vet J.

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