太り過ぎはいけないって聞くけど、うちの犬が太っているかがわからない。
どのくらいから、肥満になるの?
太っている犬と、そうでない犬の見分け方が知りたい。
というあなたのお悩みを解決します。
あなたがこの記事を読むと、これらのことがわかります。
- うちの愛犬が太っているのかどうか
- 肥満か見分けるためにはなにを基準にしたらいいのか
- 体重で判断しない方がいいわけ
- 犬の肥満を放っておくとかかりやすい病気
肥満の見分けかたをわかりやすくまとめているので、愛犬が太っているかどうかわからない、、と思っている方はぜひみてみてください。
この記事の著者
- ペット栄養管理士
- 犬の管理栄養士
- 上級食育アドバイザー
- 日本ペット栄養学会正会員
- Bowls Fresh Dog Food 開発チーム
- 手作りごはん歴7年
- 食品衛生管理者
くわしいプロフィール
自身と暮らしているチワワがフードを食べなくなったことがきっかけで、手作りごはんに興味を持つ。
日々実感する手づくりご飯の魅力を伝えるべく、犬のごはん作りに関するブログ「チワワごはん」を開設。
ブログ運営の傍ら、犬の食事相談や栄養指導に励み、指導数は100匹以上にのぼる。
現在は、企業とのレシピ開発やコンサルにも力を注いでいる。
ブログ月間1.5万PV以上、インスタグラムのフォロワーは3.6万人ほど。著書「栄養満点なチワワごはんの作り方」
うちの犬は太りすぎ?画像でわかる愛犬の肥満の見分け方
まずは、どのくらいの体型から肥満になるのか、画像をみて確認していきましょう。
4枚の犬の写真から、太っている犬を探してみましょう。
見つけられましたか?
では、正解を発表します。
じつは、写真の犬の4匹中3匹は、太っています。
太っている犬は直線的で、とくに首回りや腰にくびれがないという特徴があります。
もうすこしくわしく太っている犬の見分け方をお話ししていきます。
愛犬が太っているかどうかは、ボディコンディションスコアを使おう!
引用:船津敏弘ら 犬のボディ・コンディション・スコアの検討と疾病との関係
愛犬の体型で太っているかどうかを確認する、ボディコンディションスコアというものがあります。
もともとのボディコンディションスコアはすこしわかりずらいので、私なりにボディコンディションスコアのみかたについてかんたんにまとめました。
あなたの愛犬の体型と照らし合わせながら、太っていないかどうか比べてみてください。
太っているかチェックポイント1.首と肩のさかいめがハッキリしているか
首と肩のつながりがなだらかな場合、肉付きが良すぎる事が多いです。
毛が短い犬種は見た目で、毛の長い犬種はさわりながら首と肩のさかいめをチェックしていきます。
首と肩のさかいめのチェック方法
スームスコートの犬は前から見て、どこまでが首でどこからが肩がわかるようであれば、理想的な体型です。
毛が多い犬種はさわりながら、首がきゅっとなっていて、ここからが肩だ!ときちんとわかるか確認しましょう。
首が短いパグやコーギー、柴犬などは、首回りだけでは判断しづらいので、あまり首は重点的にチェックしないでもOKです。
太っているかチェックポイント2.おなかがでていないか
おなかがでていて、むねから腰まで直線的な体型、または膨らんでいる場合は太っていることが多いです。
つぎに、愛犬のおなかがでていないか確認しましょう。
おなかがでていないかチェックする方法
おなかがしっかり凹んでいて、横からみたときになだらかなカーブを描いているのが理想的です。
また、愛犬を上からみたときに、首と腰回りがきゅっと細くなっているのが理想的な体型です。
おなかから腰にかけてまっすぐの場合(写真1番右)は、適正よりも体重が増え過ぎている状態です。
チェックポイントまとめ
- 首と肩のさかいめがハッキリしているか(スムースコートは前から見てくびれがあるか、毛が多い犬種がさわって確認しよう)
- おなかがでていないか(おなかがくびれていて、S字になっているのが理想的)
それでも難しい!というかたは、動物病院にいって獣医師さんに相談してみましょう。
体重で判断しないほうがいいわけ:犬によって健康的な体重はちがうから
愛犬の体重だけで太っているかどうかを決めることは、とてもキケンです。
理由はそれぞれ、犬種や体格、体質によって適正体重がちがうからです。
私の愛犬、チワワは1.7kgです。
チワワの一般的な適正体重はだいたい2〜3kgのため、適正体重には足りていませんが、体格が小さくうまれているため、1.7kgが適正体重です。
もし、私がの愛犬がチワワの適正体重に合わせてしまうと、肥満体になり、さまざまな病気をひきつけてしまうことになります。
体重だけで、太っているか太っていないかを判断することはリスクが高いので、体型で判断するようにしましょう。
性別や体つき、体質・性別などでちょうどいい体重はちがうため、犬種ごとの体重もあまり参考にしない方がいいです。
犬種の適正体重は、平均体重と思ってみるようにしよう!
愛犬の肥満をほおっておくと、こんな病気が近づいてくる
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 心臓病
- 脂肪肝
- がん
- 足の変形や関節炎
愛犬が太ったままでいると、これらの7つの病気にかかるリスクがかなり高くなります。
肥満がこわいのではなく、肥満がひきよせる病気がこわいのです。
糖尿病になってしまうと、毎日注射を打たないといけなくなり、脂質異常症や高血圧になってしまうと、食事制限があるため、あげたいおやつもあげられなくなってしまいます。
関節炎になると足をうごかすのがつらくなるため、外を駆けまわることや、お友達といっしょに遊ぶことができなくなる可能性もあります。
あなたと、あなたの愛犬につらい思いをさせないためにも、すこしづつ、健康的な体型にしていきましょう。
さいごに:愛犬が太っている原因を知ることが大切
今回体型をチェックしてみて、「うちの犬、太ってるかも。」と思ったかたは、どうしてあなたの犬が太っているのかを探っていくことが大切です。
ただ食事量を減らせばいいわけではなく、太っている原因ごとで、解決策はちがいます。
つぎは、あなたの愛犬がふとっている原因と解決策についておはなししていきます。
感想・意見等をお書きください