犬にもビタミンB群は必要?ビタミンB群総まとめ

もちろん犬にもビタミンB群は必要です。

犬の皮膚炎や白内障、外耳炎、肥満などはビタミンB群の不足が原因の1つと考えられています。

ビタミンB群とは?

ビタミンB1からビタミンB12までの8種類のビタミンをまとめて、ビタミンB群と言います。

ビタミンB群は全て水溶性ビタミンのため、摂取しても数時間で尿として体の外に出てしまいます。

そのため、毎日こまめにとる必要がある栄養素とされています。

さらに、ビタミンB群のビタミンはそれぞれが歯車のようになっているため、1つでも不足するとうまく作用しないことがあります。


ちなみにビタミンB群のビタミンには、画像の左上に「B」と書かれたしおりがはさまっています。


どうして犬にもビタミンB群は必要なの?

ビタミンB群は、主に補酵素として働きます。

補酵素とは?

体内の酵素の仕事を手伝う役割を持つ成分や栄養素のこと。

脳や神経系に深く関わるため、ビタミンB群が不足すると発育障害や発育不全、食欲不振などを引き起こしやすくなります。

さらに、糖質やたんぱく質、脂質の代謝にも関わるため、生活に必要なエネルギー(歩く、食べる、排便する時などに使う活動力)をうみだします。

リレーに例えると

糖質や脂質、炭水化物がスターターとアンカー。

中間区間は全てビタミンB群が走り切ります。

バトンを渡す役割を持つので、もちろん犬にも人間にもビタミンB群は必要不可欠です。


記事のよみかた

ビタミンの各ページに書かれていることは、5つです。

  • ビタミンの特徴と働き
  • 1日に必要といわれている量や目安量(人間用)
  • 不足、摂りすぎた時に起きること
  • そのビタミンが多く含まれている食べ物
  • おすすめ調理法など
注意

1日に必要といわれている量や目安量は、あくまでも人間が必要とする量のことです。

犬の手作りごはんの目安として参考にしていただければ、と思い載せました。

(犬用の必要ビタミン量は明確なものが見つからなかったので、載せませんでした。)


ビタミンB1

ビタミンの中で、一番最初に発見されたビタミン。

糖質を変換する働きがあるため、ビタミンB1不足は肥満に繋がると言われています。

愛犬が肥満なのはビタミンB1不足?働きとおすすめの食べ物など

 

ビタミンB2

美肌ビタミンや美容ビタミンなどの別名を持つビタミンB2。

毛艶がよくなかったり、皮膚に炎症を引き起こしやすい犬は、ビタミンB2が足りていないのかもしれません。

ビタミンB群の美肌ビタミン ビタミンB2の働きとは

 

ビタミンB3(ナイアシン)

体内で、500種類以上の酵素のお手伝いをするナイアシン。

野菜中心の手作りごはんをしていない限り、不足することはまれです。

ビタミンB群の働き屋さん ビタミンB3(ナイアシン)の作用とは

 

ビタミンB5(パントテン酸)

幅広い食材に含まれていることが、名前の由来となったパントテン酸。

ストレスやアレルギーに対抗するホルモンを、間接的に作りだす作用があります。

ストレスとたたかう! パントテン酸の働きとおすすめな食べものなど

 

ビタミンB6

ビタミンB6はビタミンB2と同じく、美肌に欠かせないビタミンです。

さらに、人間ではうつ病などにも効果的だと言われています。

皮膚のコンディションを整える ビタミンB6の作用とは

 

ビオチン

皮膚炎に効果的なことから、はじめはビタミンHと呼ばれていました。

ビオチンは、特にアトピー性皮膚炎に有効なことで有名です。

犬の皮膚炎にも有効なビオチンの作用とは

 

葉酸

ほうれん草から見つかったことから、葉酸という名前がつきました。

葉酸は特に妊娠期に摂るべきビタミンとされていますが、成長期や高齢期にも積極的に摂りたいビタミンの1つです。

犬の成長に欠かせないビタミン 葉酸の働きとは?

 

ビタミンB12

ビタミンB12の働きは、葉酸と似ていて、犬の体を作る上で欠かせないビタミンです。

野菜中心の手作りごはんをしていると、不足することがあります。

犬の体をつくるビタミンB12の働きとは

 


ここまでの8つのビタミンが、ビタミンB群とされています。

ですが、犬の栄養学では"コリン"も、ビタミンB群として数えられている場合が多いです。

なので一応、コリンについての記事も載せておきます。

 

コリン

正式にはビタミンではなく、ビタミンに似た働きをするコリン。

コリン自体は特に働きを持ちませんが、脳や細胞にとって重要な材料になります。

ビタミン様物質のコリンって?犬にも関係あるの?

参考資料

須崎恭彦(2009)「愛犬のための症状・目的別食事百科」講談社.

中嶋洋子(2016)「栄養の教科書 改訂版」新星社.

舛重正一/鈴木和春監修(2005)『最新版 ビタミン ミネラルBOOK』新星社.

阿部又信著(2008)動物看護学全書 第8巻 [改訂3版]動物看護のための小動物栄養学,監修 日本小動物獣医師会 動物看護士委員会 ファームプレス社.

全国動物保健看護系大学協会 カリキュラム検討委員会編(2014)動物看護学教育標準カリキュラム基準 専門分野 動物栄養管理学 監修左向敏紀 インターズー社.

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